和歌山大生立案の3鉄道活性化プロジェクトが始動

 地域鉄道の活性化へ向け、御坊市の紀州鉄道、和歌山市の和歌山電鐵、大阪府貝塚市の水間鉄道の3社と国土交通省近畿運輸局、和歌山大学が連携して、「沿線活性化プロジェクト」が始動した。それぞれの鉄道や地域の魅力を生かして和大生が活性化策を企画、提案する取り組み。日本一短い紀州鉄道、たま駅長で全国的に有名な和歌山電鐵、水間観音で知られる水間鉄道が「個性豊かな観光資源」を武器にタッグを組むことで、相乗効果が期待されている。
 地域鉄道の経営を取り巻く環境が厳しさを増す中、地域観光と連携して再生や活性化に取り組む事業者を応援しようと、近畿運輸局が本年度新規事業で取り組んでいる「鉄道・地域活性化プロジェクト」の一環。鉄道事業そのものや周辺地域の活性化を目的にどのような取り組みができるかを、鉄道政策に精通する和歌山大学経済学部の辻本勝久教授に協力を依頼。辻本教授の「交通まちづくり調査研究」ゼミ生が若者目線で活性化策を考案することになり、日本一短いローカル私鉄で利用人数も少ない紀州鉄道をピックアップ。距離や地理条件などでタイアップしやすい和歌山電鐵、水間鉄道と3社連携で取り組むことになった。
 まずは各社の事業内容やイベントなどの取り組み、周辺の観光資源などのヒアリング調査を始めており、今月3日には和歌山電鐵で実施。18日には紀州鉄道、近く水間鉄道でも行われる。聞き取りや実際に見た情報をもとに若い感覚で沿線活性化策を立案し、7月16日に開催される和歌山大学オープンキャンパスで発表することになっている。
 3社とも経営は厳しい半面、観光資源として活用できる魅力を持っており、ユニークな案が期待できそうだ。紀州鉄道紀伊御坊駅の大串昌広駅長は「どのようなアイデアが出るか、いまから楽しみ。例えば、たま駅長と御坊の宮子姫のコラボなど、1社ではできないことが実現できる大きな可能性を秘めた事業になりそうなので、御坊にもたくさんの人が来てくれるようになればうれしい」と期待を込め、近畿運輸局でも「それぞれの地域鉄道の取り組みを大きな動きにして地域活性化につなげていきたい」と話している。
 

関連記事

フォトニュース

  1. 皆さん、頑張ってください

写真集

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 乳飲み子抱え上海から引き揚げ 御坊市島に暮らす98歳の嘉美(よしみ)さんは、1921年(大正1…
  2. 34年前、活字にならなかった一冊の本 活字の本として出版されることのなかった、一冊の戦争体験集…
  3. 船団護衛の海防艦で南方へ 1923年(大正12)8月19日、夏目英一さん(95)は日高郡旧野口…
  4. 千人針と250人分の寄せ書き発見 「あれ、これは何やろ」 1999年(平成11)8月、母の薫(か…
  5. 飛行兵志願も母が反対 小瀬輔造さん(89)は1930年(昭和5)1月7日、日高川町…

日高地方などのイベント情報

  1. いなみまめダムマラソン

    11月 3 @ 8:00 AM

Twitter

書籍レビュー

  1.  「バイバイ、ブラックバード」を読むと、原典に当たる太宰治の「グッド・バイ」が読みたくなったので、文…
  2.  作者の生まれは明治18年。明治45年に執筆され、初版は大正10年とかなり古いですが、繊細な描写が特…
  3.  6月19日は桜桃忌。芥川龍之介の河童忌、司馬遼太郎の菜の花忌ほど有名ではありませんが、太宰治の命日…
  4.  銀行に7年間勤務した経験を持ち、「半沢直樹」「陸王」「ルーズヴェルト・ゲーム」など人気ドラマの原作…
  5.  幅が狭く、カーブが続き、前から車がくればすれ違うこともできず、一つ間違えば谷底に転落してしまう…。…
ページ上部へ戻る