はよ金入れやんかい!

 美浜町和田のJA紀州美浜支店(堂岡達司支店長)で8日、御坊署と合同の強盗訓練が行われた。一部の職員にしか事前告知をしないブラインド方式での実施。犯人役の男女が人質を取り、現金を奪って逃走するという想定で、署員が迫真の演技を見せ、職員は本番さながらの緊張感を体験しながら防犯意識を高めた。
 犯人役の女性署員が閉店間際の支店に入り、カウンターの外に誘い出した人質役の職員を羽交い絞め。もう一人が店内に押し入り、刃物を取り出すと、かばんを窓口に向かって差し出し、「金出せー」「人質殺すぞ」「はよせんかい」と迫力満点に怒鳴り散らした。パトカーのサイレン音を聞き、待機させていた車で逃走。職員らが追いかけ、その後、駆けつけた署員に犯人の特徴を報告した。
 事前に告知して行う訓練とは違い、現場は緊迫感たっぷり。泣き出してしまう女性職員がいた一方、犯人から見えない位置や別の階にいた男性職員は異変に気づき、機転を利かせて実際に110番通報するという行動をとった。
 生活安全刑事課の森山浩志課長は「連携のとれた対応で非常によかった。万が一のときは今回と同じように頭が真っ白になると思いますが、その中でどうやって身を守るか、あらためて話し合っておいてください」と講評。支店に戻った犯人役の署員が訓練を再現しながら「人質がいた場合は時間を稼いだりせず、早くお金を渡すようにしたり、とにかく犯人を逆上させないようにしてください」とアドバイスし、事前告知を受けていなかった堂岡支店長は「日ごろから防犯の役割を決めていますがいざとなったら機能しないもの。人質の安全が最優先だとあらためて勉強になりました。常に全員の防犯意識を高く保てるようにしたい」と話していた。

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