プチ起業にも覚悟と本気

 「プチ起業(創業)」という言葉を知っているだろうか。例えば自宅の一部を開放して子育てサロンやエステ、インターネットを活用して手作り雑貨や子ども服の販売など、大きな資金をかけずに自分1人でもできる仕事を始めること。
 日本政策金融公庫によると、2016年度の本県内での創業融資が過去最高の227件、前年度比11%の増加。若者や女性の創業が増えており、特にプチ起業が目立っている。会社に雇用されない自由なライフスタイルと、既存の概念にとらわれない自由な発想で仕事ができる上に、自宅でできる、限られた時間を有効に使えるなどのメリットがあるため。何よりも自分の得意な分野を生かして商売ができるのが最大の魅力。そういった意味で、起業者のモチベーションは高く、地域や行政、企業とコラボレーションして事業を拡大したり、専門会社を設立したり、フランチャイズ化したりなど、大成功を収めているケースもある。
 ただ、専門家によると、いくら自分の好きな分野で商売ができると言っても、マーケティングや営業など含めて商売のノウハウを持っているとは限らない。知識や経験を持たずいきなり商売を始めると失敗のもとで、商売のノウハウはしっかり学ばなければならない。さらに失敗事例で多いのは、事業を継続しないこと。継続してさえいれば、技術が上がったり、常連客が増えたりもする。「継続は力なり」である。
 御坊・日高にもさまざまなプチ起業のチャンスが転がっていると思うし、すでにチャレンジしている人もいる。肩書きだけに溺れるのではなく、続ける覚悟と本気を持って頑張ってほしい。  (吉)

関連記事

フォトニュース

  1. 水をまいたら涼しくなるよ

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 乳飲み子抱え上海から引き揚げ 御坊市島に暮らす98歳の嘉美(よしみ)さんは、1921年(大正1…
  2. 34年前、活字にならなかった一冊の本 活字の本として出版されることのなかった、一冊の戦争体験集…
  3. 船団護衛の海防艦で南方へ 1923年(大正12)8月19日、夏目英一さん(95)は日高郡旧野口…
  4. 千人針と250人分の寄せ書き発見 「あれ、これは何やろ」 1999年(平成11)8月、母の薫(か…
  5. 飛行兵志願も母が反対 小瀬輔造さん(89)は1930年(昭和5)1月7日、日高川町…

日高地方などのイベント情報

現在予定されているイベントはありません。

Twitter

書籍レビュー

  1.  「バイバイ、ブラックバード」を読むと、原典に当たる太宰治の「グッド・バイ」が読みたくなったので、文…
  2.  作者の生まれは明治18年。明治45年に執筆され、初版は大正10年とかなり古いですが、繊細な描写が特…
  3.  6月19日は桜桃忌。芥川龍之介の河童忌、司馬遼太郎の菜の花忌ほど有名ではありませんが、太宰治の命日…
  4.  銀行に7年間勤務した経験を持ち、「半沢直樹」「陸王」「ルーズヴェルト・ゲーム」など人気ドラマの原作…
  5.  幅が狭く、カーブが続き、前から車がくればすれ違うこともできず、一つ間違えば谷底に転落してしまう…。…
ページ上部へ戻る