御坊こども食堂スタッフや食材が不足

 すべての子どもたちに安心してご飯を食べてもらう場を提供しようと昨年9月にオープンした「御坊こども食堂」が、子育て世帯から好評となっている。利用者は増え続けており、当初は毎月第2・4日曜日だけだったが、ニーズに応えて毎週土曜日も開設している。憩いの場として定着する半面、スタッフや食材は慢性的に不足しているのが現状で、活動に賛同するボランティアの確保へ協力を求めている。
 開設・運営しているのは、まだ食べられるのに捨てられている「食品ロス」の減少に取り組んでいる御坊市に事務局を置くフードバンク和歌山(古賀敬教会長)。賞味期限が迫った食料品を協力企業から寄贈してもらい、児童自立生活援助事業所などに提供する取り組みを行っているほか、子どもの貧困解消に少しでも役立ちたいと御坊こども食堂を開設した。場所は御坊市湯川町財部、ソフトバンク御坊2階の日高総合型クラブ。
 子どもの貧困が社会問題となる中、一般的にこども食堂は「親の仕事の日は一人で晩ご飯を食べている」「弁当を買っている」などの子どもが無料で自由に食べに来られる場所として全国的に広がっている。御坊こども食堂は貧困にかかわらずすべての子どもを対象に「居心地のいい居場所」を目指し、日高地方で唯一オープンしている。
 当初20人程度だった利用者は口コミなどでどんどん広がり、いまでは最低30人、最高で50人が食べに来てくれるようになった。「もっと回数を増やしてほしい」との要望に応え、ことし2月からは毎週土曜日の昼食(軽食)もスタート。食堂だけでなく、食事までの時間も有効に使ってもらおうと勉強の分からないところを教える学習支援も行っており、活動の幅は広がっている。
 子どもたちや親から喜んでもらっている半面、運営はわずか4人のボランティアスタッフが担当。受け付け、学習支援、調理、配膳、食器洗いなどすべてこなしており、まさにてんてこ舞いの忙しさ。「子どもたちに栄養のバランスよく安全でおいしい料理を」と毎回豊富なメニューを提供しているが、肝心の食材も米以外はほとんど購入しており、食材費だけで毎月約1万4000円を自分たちで出し合っている。利用者が増え、食器も不足してきたが、新たに購入するのも困難な状況となっている。
 とくに人員不足は切実な悩みで、一緒に活動してくれるボランティアスタッフを募集中。こども食堂は毎月第2・4日曜日は午後5時から7時半、土曜日は正午から0時45分まで。学習支援は日曜日が午後1時から5時、土曜日は午前10時半から正午まで行っており、いずれかの時間で手伝ってくれる人を希望。食材の提供も随時受け付けている。同和歌山では「一緒に活動してくれる人がいると本当に助かります。食材も冷凍保存できますので、野菜、魚、肉、なんでも結構ですのでぜひ提供お願いします」と話している。問い合わせはフードバンク和歌山事務局の鈴木さん℡080―3792―0000。

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