美山3小学校 テレビ会議を導入

 児童数が減少し、完全複式学級となっている日高川町美山地域の笠松、川原河、寒川第一の3小学校では、本年度からテレビ会議を使った取り組みを行っている。和歌山大学の協力を受け、テレビとパソコン、カメラ、インターネットを使って3小の児童たちが意見を交換。「他の学校の児童の意見を聞く」機会を増やし、少人数校のデメリット克服を目指す。
 3校の全校児童は笠松16人、川原河6人、寒川15人といずれも減少が進んでいる。3校では以前から集合学習として合同で地域の歴史勉強などを行っていたが、距離や時間の問題で集まれる回数が限られ、意見交換など内容の深い学習が行えなかった。そんな中、笠松小の教諭で、和歌山大学教職大学院の院生として情報通信技術(ICT)を使った授業の研究をしている橋本和輝教諭が主体となって、テレビ会議を導入した。
 テレビ会議は無料で電話やテレビ電話ができるソフト「スカイプ」を使っており、画面には相手の2校と自校の児童の顔が映るようになっている。今月からスタートしており、当面は児童たちが自己紹介を兼ねて1分スピーチを実施。20日には3回目が行われ、笠松小の児童が司会で川原河と笠松の児童1人ずつが発表。串本町に行ったことと趣味の釣りの話が発表され、感想の時間では「はきはきと発表できてすごいと思った」「釣りをする川の深さは?」などと活発に意見交換。タイムラグもほとんどなく、スムーズに会話。笠松小6年生の寒川仁君と中本和さんは「普通に会話しているように話せました。難しい質問とかいろんな意見を聞くことができてよかった。次に会えるのが楽しみ」と話していた。
 1学期は各校の5、6年生が1人1回ずつ1分スピーチを行って交流。本格的なスタートは2学期からで、中学年や低学年も含め、集合学習で学んだ地域の歴史について、昨年までできていなかった最終の感想やまとめ発表を行う。
 笠松小の藤川誠校長は「小規模校は児童数が少なく、さまざまな意見を聞く機会が限られているが、テレビ会議を利用することでカバーできている」と話している。

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