美浜町和田、煙樹海岸キャンプ場の駐車場で27日、陸上自衛隊和歌山駐屯地(外園浩幸司令)の創立55周年記念行事が行われた。
記念式典では多くの来賓、見学者が集まる中、隊員が入場。外園司令は式辞で「各種訓練を行うことができますのは、まさに地域の皆様方の深いご理解とご協力のたまもの」と感謝し、中国軍の活動の活発化、繰り返される北朝鮮の弾道ミサイル発射などで緊張を増す安全保障環境や国内の災害などに触れたうえで、「我々は、いかに環境が変わろうとも、日本一小さい駐屯地ですが、どの駐屯地にも負けない『絆』、駐屯地と地域の皆様との『絆』をより一層強くし、事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に努め、国民の皆様の負託にこたえることができるよう、引き続き各種任務に取り組んでいく」とあらためて決意を示した。水陸両用車などの災害派遣行進、装備品展示のほか、自衛隊グッズの販売、隊員による太鼓演奏などもあり、親子連れの一般見学者も大勢来場していた。
記念式典の前には同駐屯地で、駐屯地に対する協力、防衛基盤の育成、強化に貢献した人たちと団体に感謝状を贈呈。ことしは自衛隊和歌山協力会理事・金川盛和(みなべ町)、県自衛隊家族会会員・北岡生児(御坊市)、同・坂上景明(田辺市)、県隊友会会員・川口誠一郎(印南町)、同・小倉定(田辺市)、田辺・西牟婁防衛協会理事・平野芳弘(同)の6氏と自衛隊和歌山協力会、県防衛協会、県自衛隊家族会、県隊友会、田辺・西牟婁防衛協会の5団体が受賞した。