ふるさと協定の摂南大OBが由良町職員に

 由良町と大学のふるさと協定を締結している摂南大学(大阪府寝屋川市)を卒業した九度山町出身の川口雄大さん(22)=里在住=が、同町役場の採用試験に合格し、1日付で総務政策課に配属された。平成26年10月に締結した同協定がきっかけとなり、若者移住につながった珍しいケースで、「大好きになった由良町の活性化へお役に立ちたい」と張り切っている。
 川口さんは奈良県の智辯学園を卒業後、平成25年4月に摂南大学へ入学。1年生の時に、それまで生活していた出身地の九度山町から家族とともに橋本市に移住。今回、役場で働くにあたり、里地内に引っ越して初の1人暮らしをすることになった。
 大学では経済学部経済学科に所属。ゼミは公共施設の建設、運営、サービス提供などに民間ノウハウを活用する手法を研究するための「PFI(プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)」のグループに所属していた。ふるさと協定に基づき由良町の活性化を研究するグループには所属していなかったが、このグループが現地で住民の聞き取り調査を行うことになり、川口さんは3年生の時に助っ人として協力し、由良町を初めて訪問。中地区のゆらっと紀州などで地元住民から観光振興などについて話を聞いたところ、「予想以上に多くの人が協力してくれ、みんな温かい雰囲気。地元愛も強い」などと、住民に好印象。その後もこのゼミの取り組みの発表を見学したり、プライベートで白崎海岸を訪れたりして、由良町に一層興味を抱くようになった。元々、就職は公務員志望だったが、数ある自治体の中で特に由良町の行政や民間が、地域活性化のために新しいことに積極的にチャレンジしている姿勢に感銘を受け、「私自身も役場職員として由良町のために尽くしたい」という気持ちになってきた。今後の抱負については「由良町は観光資源がたくさんあり、魅力のあるまち。学生時代は由良町を研究するグループが地域活性化へ素晴らしい提言を行ったが、私もそれ以上のことを提言し、実行していきたい」と目を輝かせている。
 大学のふるさと協定は、学生や地域住民、行政などが連携しながら人材育成や地域活性化を目指す取り組み。その学生が由良町に移住して働くようになったという予想外のことについて畑中雅央町長は、「人口減少が進む中、若者のIターンはありがたい。今後も摂南大学との協定は続けていくので、後輩学生の模範となるよう頑張ってほしい」とエールを送っている。

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