みなべ町は、町税滞納者から差し押さえた財産をネットオークションに出品して充当するインターネット公売を始めた。住民サービスのための行政財源の確保や税負担の公平性に力を入れ、積極的に滞納整理を実施する構え。税務課は「今後も積極的にネットオークションを活用していきたい」と話している。
インターネット公売は全国から多数の入札者を確保することができ、より高い金額で落札されることなどがメリット。徴収率の向上につながることが期待されている。
同町ではこれまでは納税催告に応じない滞納者に対して預貯金などの差し押さえを行ってきたが、動産も押収してインターネットオークションで公売を始めた。
2月には滞納者から強制的に長靴とレインコートの2品を押収し、ヤフー官公庁オークションに出品。長靴は1200円、レインコートは2100円で落札され、滞納していた町税に充当された。税務課では「悪質な滞納者には毅然と対応する。一層の滞納整理に力を入れたい」と話している。
インターネット公売は全国的に行われており、日高地方では御坊市や日高町でも取り入れられている。