全力で、真心込めて作ります

 高校時代、授業中にせっせとクラスの新聞を作っていた。タイトルは当時人気の尾崎豊を意識し、たしか、友達の体育祭の砲丸投の新記録などを記事にしていた気がする。
 成人式を迎えても新聞を作っていた。小中学校の友達との写真をA3の紙に貼り付け、見出しと記事は手書きで、新聞ぽく見えるようにレイアウト。チャーハンが得意な友達に料理の囲み記事を書いてもらった。
 そんな新聞作りが趣味な自分が記者となった。子どものころから読み、中学時代は友達の配達を手伝っていた憧れの日高新報に潜り込み、名前の上に「記者」と印刷された名刺を持たされたときは、「やっていけるのか」と不安で指が震えつつ、「ほんまかいな」と笑ってしまった。
 由良町、日高町、事件事故…いろんな取材をしながら、社内では相変わらず手書きの新聞を作っていた。勝手なことを勝手に書いて勝手に作る「3K新聞 和室」。社員が休憩する和室の壁一面に、おバカな記事満載の社内新聞が張られている。
 この30年前から始めた新聞作りの延長線上に、結婚式や同窓会、米寿、卆寿のお祝い、企業の周年祝賀会の記念としての「マイしんぶん」がある。先日は和歌山市へ出張、パソコンやプリンターの機材を持ち込み、ブライダル超速報版を発行させていただいた。
 日々の取材とは違うしんどさがあり、当日発行となれば重圧と焦りで心臓に負担もかかるが、出来上がりを見て驚き、喜んでもらえたときの達成感はいつもの取材では味わえない心地よさがある。
 ある種天職、これも何かのお導きか、とも思いながら…。マイしんぶんはどんな人生の喜び、どんなシーンにも対応。真心込めて、全力で作らせていただきます。  (静)

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  1. こうしてみると分かりやすいね

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