陸上自衛隊中部方面隊第4施設団の戦技競技会漕舟の部が1日、滋賀県の大津駐屯地で開かれ、名古屋から中国地方までの施設科部隊から18チームが出場。和歌山県美浜町の和歌山駐屯地304水際障害中隊が見事優勝し、2日夕方、栄光の顕賞板(トロフィー)を手に凱旋した。
漕舟は、カヌーのようなボートに15人が乗り、全長約3㌔のコースを1周しタイムを競う。
大会には第4施設団の名古屋、近畿、中国の各ブロックから18チームが集まり、6チーム3組に分かれての予選が行われ、和歌山は予選2組に出場、決勝に進む上位6チーム中2位に入った。
決勝は、厳しい強風の中で行われたが、序盤の500㍍でスタートダッシュに成功。独走態勢に入ると、一度もトップを譲ることなく、2位の強豪大久保駐屯地に50秒以上の差をつけて圧勝した。
チームは大会までの約2カ月間、日高川下流で雨の日や雪がちらつく厳しい寒さの日も欠かさず練習に励んだ。
2日夕方、帰隊したメンバーは駐屯地の仲間や自衛隊和歌山協力会の会員らに拍手で出迎えられ、監督で主将の下古谷(しもふるや)靖記准陸尉(52)が不在の玉置久起司令の代理の井上誠二等陸尉に優勝を報告。取材に対し、「絶対に和歌山に顕賞板を持って帰るんだという気持ちを持って一致団結した。メンバー全員がこれまでの練習の成果を十二分に出し、チームワークを発揮したからこそ栄冠を勝ち取ることができた」と話した。
和歌山駐屯地漕舟競技のメンバーは次の皆さん。
下古谷靖記准陸尉(監督兼主将)、蕨野孝夫准陸尉、西浦安則陸曹長、竹本晴彦二等陸曹、北畠大毅同、梶真也同、東智也同、津村俊秀三等陸曹、柳川周蔵同、中戸和良同、赤井浩一郎同、河内達也同、石本智之同、池崇志同、嶋崎裕士陸士長、舘慶次朗同、小川隆通同、石原勇樹同