東京と御坊の集団食中毒 ノロウイルスの型が一致

 東京都立川市の小学校で発生した集団食中毒で、給食に使われた「刻みのり」からノロウイルスが検出された問題で、御坊市の幼稚園、小中学校で発生した集団食中毒の原因となったメニュー「磯あえ」に、同じ「刻みのり」が使われていたことが分かった。品名、製造者、賞味期限のほか、「磯あえ」と調理員を含む患者の便から検出されたノロウイルスの遺伝子型情報も一致。特定不可能とされていた原因が一転「刻みのり」の可能性が高くなった。
 立川市では小学校7校で給食を食べた児童ら1000人超が症状を訴え、都が親子丼にかけられた「刻みのり」の未開封品を調査したところ、ノロウイルスが検出され、患者から検出したウイルスの遺伝子型と一致した。
 御坊市の食中毒の原因となっている給食メニュー「磯あえ」は、ホウレンソウやモヤシ、ちくわ、刻みのりをあえたもの。ホウレンソウなどは加熱していたが、乾物の「刻みのり」は加熱せずにあえていた。また県は磯あえの原材料調査も行ったが、「刻みのり」は保存されていなかったため調査できなかった。製造業者に対して「刻みのり」による被害報告が出ているかの確認は行ったが、被害がなかったため原因とはみていなかった。「刻みのり」が原因の可能性が高くなったことについて県は「仮に現物が残っていて同じ型のノロウイルスが検出され、調理員が食べず感染もしていなければ、原因と断定できた可能性もある。現物がなく、調理員が給食を食べ感染している現状では、原因の可能性は高いものの断定はできない」と話している。
 御坊市教委は、現物を保存していなかったことや「刻みのり」を加熱調理していなかったことについて「国の基準では乾物は保存の必要がなく、また加熱の必要もないとなっている」と説明。「刻みのり」が原因の可能性が高まったことを受けての対応については「まずは今後の状況をみたい」としている。

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