50歳14日のゴール

 J2リーグ、横浜Cの元日本代表FW・三浦知良選手(50)が12日、自身の持つJ最年長ゴール記録を50歳14日に塗り替えた。ホームでの群馬戦、前半40分にFWが放ったシュートをGKがはじくと予測。こぼれ球を左足で巧みに押し込み、今季初得点のメモリアルゴールを決めた。スポーツ紙によると、国際Aマッチなどの主要大会や海外リーグでも40代のゴールはあるが50代はなく、記録の偉大さがよく分かる。
 「キングカズ」と呼ばれ、Jリーグが始まった二十数年前からスーパースター。体力的にはピークを大幅に過ぎたと思われるが、まだ現役として活躍している。50歳はただの通過点、「60歳まで現役」との目標もあるようで、まだまだ記録の更新が期待できそうだ。
 ずっとピッチに立ってきたが、順風満帆だったわけではない。1993年のW杯予選では最終予選の最後の試合で終了間際に同点にされ、悲願の本大会出場をあと一歩のところで逃した苦い経験も(ドーハの悲劇)。4年後のW杯では本大会直前のスイス合宿でメンバーの選考から漏れる憂き目にもあった。大きな困難、絶望に直面しても、決してあきらめず新たな目標へ精進を重ねたからこそ次々と記録を生み出すことができるのであろう。
 2年前の当欄でもカズを取り上げ、カズが頑張れる秘訣を「脳に限界をつくらない」ことであると紹介した。サッカーの進化のために〝金槌〟を克服、新たなプールトレーニングを取り入れるようになったのは、ほんの数年前だ。目標から逃げない強い心を持ち、体力の限界に挑戦し続けるストライカー。引退の日がくるまで、そのプレーでいろんなことを教えてくれそうで、目が離せない。 (賀)

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