地域伝統芸能まつりに御坊祭の上組が出演

 日本各地の伝統芸能が一堂に会する第17回地域伝統芸能まつりが26日、東京都渋谷区のNHKホールで開催され、御坊祭の上組が初出演した。力強い幟差し、華麗な獅子舞、御坊祭の代名詞でもある勇壮な四ツ太鼓や屋台を披露。若衆は威勢のいい掛け声を響かせ、見事に「サイテクリョー」を決めると、2400人の観客からは大歓声と拍手が湧き起こり、迫力満点のパフォーマンスに酔いしれていた。
 地域伝統芸能まつりは、地域の伝統文化等を保存・継承している日本各地の伝統芸能が集まって演目を披露するイベントで、平成12年度から開催されている。これまで全国の169演目が披露されており、うち和歌山県からは第7回で和歌山市木ノ本の獅子舞が出演して以来10年ぶり2団体目。日高地方からは初めて。
 ことしは8団体が出演しており、上組は2番目に登場。披露したのは、幟差し、獅子舞、四つ太鼓、屋台。初めに高さ約12㍍の五反幟を一人で差し上げると、会場から「おぉー」と大きな歓声が上がり、力自慢の技に引き込まれた。獅子舞では、笛の音色と太鼓のリズムに合わせて華麗に舞う獅子の動きに酔いしれていた。メインの四ツ太鼓は、奴姿の若衆らの「ヨンヨイ」の掛け声とともに勢いよく引いて登場。高々と持ち上げ、4人の乗り子がそり返る「サイテクリョー」を披露。四ツ太鼓と屋台が競演する圧巻のパフォーマンスに、観客も興奮して見入っていた。演目後、司会進行を務めていた女優の竹下景子さんが「なぜ乗り子を肩車しているのですか?」と質問する場面もあり、「乗り子は神の子どもなので、地面に触れないように肩車をしています」と答えた。乗り子のまとめ役を務めた田渕柊登君(11)は「たくさんの人が見ていて緊張したけど、サイテクリョーの所で拍手とか『わーっ』ていう歓声が聞こえてきて、気持ちよかった」と大興奮。行司代表の岩淵貞美さんは「御坊祭を忠実に再現するために、地域伝統芸能まつりのスタッフさんがわたしたちの要望一つ一つに協力してくれた。東京の皆さんが感動してくれてうれしい」と達成感たっぷりに話していた。
 演目の様子はEテレで3月18日午後3時から放映される予定で、御坊祭の魅力を全国に発信する機会となりそうだ。

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