みなべの梅林にブランド力を

 みなべ町晩稲の南部梅林と岩代大梅林が満開を迎えている。18・19日の土日曜日には、県内外から両梅林合わせて9000人以上の観梅客が訪れ、今シーズンで一番のにぎわいとなった。
 観梅客の目的は梅の花を見ることだが、それがすべてではない。特産の梅干しや梅酒などの梅製品を味うことなども楽しみになるだろう。ほかにも観光名所の訪問、地元の人々との交流などもあるのではなかろうか。観光という観点からすると、梅だけでなく、観梅客のニーズを把握して提供することが大切だ。
 20日に紀州南部ロイヤルホテルで開かれた全国ウメ生産者女性サミットでは、チョーヤ梅酒㈱の金銅俊二専務取締が「中小企業のグローバル化」のテーマで講演。その中で「フランスには1本200万円もの高級ワインなどがある。フランス人は原価に対して何倍、何十倍、何百倍もの価格で販売することが上手。その付加価値がブランドである」と語った。
 梅林は同町の観光産業にとって大きな資源。1月末から3月初めまでの開園期間中には4~5万人の観光客が訪れることになる。しかし20~30年前と比較すると、来園者数は減少傾向にあるという。全国的に人口が減少するなかで、観梅客数を増やすことは難しい。それならば、みなべの梅のブランド力を生かし、観梅に付加価値をつけていく必要があるのではないか。地元住民と深く交流できる民泊もその1つだろう。梅にこだわらず、近隣市町の特産物を並べて販売するのも観光客のニーズに対する品ぞろえの豊富さにつながる。地域にお金を落としてもらえるよう、上手に観梅客を案内することが重要だ。(雄)

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