世界のキーマンに注目

 アメリカのアイダホ州、モンタナ州、ワイオミング州に位置するイエローストーン国立公園。ネットで調べると、間欠泉や温泉、地熱による観光スポットが散在、オオカミやアメリカバイソンなどの群れが生息することでも知られ、アメリカで最も人気のある国立公園と説明されている。
 この国立公園内で20世紀前半、シカが激増。シカに草木が食べつくされ、生態系のバランスが崩れて森が荒れ果ててしまうという問題が発生した。1995年から、絶滅していたオオカミを再び放ったところ森が再生。シカがオオカミに食べられ、またオオカミの遠吠えを聞いたシカは天敵の存在のおびえ、交尾のペースが減ったため、生態系のバランスが復活したとされている。
 人に危害を及ぼしたり家畜に被害を与えたりするオオカミは、いない方がいいと思ってしまうが、実際はこわもての動物も生態系の維持には必要不可欠。このような、比較的少ない生物量でありながら大きな影響を与える生物種を「キーストーン種」と呼ぶそうで、同公園のオオカミ以外にも多数存在する。
 世界一の経済、軍事大国であるアメリカ。トランプ大統領が就任して以来、イスラム圏からの渡航者や難民の入国を禁止した大統領令などで何かと物議を醸している。まだ就任から1カ月もたたない新大統領。批判の声も多数ある中、世界秩序の維持に必要不可欠なリーダーになっていけるのか、それとも「暴言王」のオオカミのままなのか。人間界でいうところの「キーマン」であるのは間違いないところ。安全保障をアメリカに頼る日本にも大きな問題であり、世界にどんな影響を与える舵取りをするのか注目していかなければならない。 (賀)

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