ほんに難儀な大統領…

 第45代米国大統領に就任したトランプ氏。自国最優先の保護主義を強調し、安全保障では力による平和、強い米軍を誇示する一方、外交では一方的に威圧的な発言を繰り返している。
 貧困や犯罪の増加はワシントンの支配層による失政が招いた結果だという。前オバマ大統領をはじめ自身の共和党も含めた過去の政権を槍玉に挙げ、これからは「ワシントンの権力を国民に返す」と鼻息も荒いが…。
 日本にとっての懸念はまず経済摩擦と日米安保。トランプ大統領は「日本はアメリカの車の日本での販売を難しくさせている」と批判したが、実際には日本はアメリカの車に関税はかけていない。
 バカでかい図体、悪い燃費、多くの日本人が買う車を作ろうという経営戦略、努力もなく、売れない原因はすべて日本の市場にあるという。いやいやいやいや…。世耕経産大臣もとほほの体で反論、製造各社は反グローバリズムによる経済停滞に不安を隠さない。
 オバマケアの撤廃、メキシコ国境への壁の建設など、どや顔で連発している大統領令の政策も、議会の予算承認は難しく、実現はできないだろう。支持者への公約推進のポーズであるにしろ、ものにはいいようがある。
 日本の米軍駐留費の負担増も、なぜ日本が条約の義務として他国の基地を受け入れているのか、日本が基地を提供することでどれほど米国の国家戦略、世界平和に貢献しているのか。何よりも、日本は同盟国の中で突出して高い割合(75%)で駐留費を負担していることを理解したうえでのたまっておられるのか。
 常に自分は100%正しく、相手の気持ちを慮ることができない。厄介な人間が世界一の権力と情報を握ってしまった。   (静)

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