台風12号豪雨 日高川の復旧工事大詰め

 平成23年9月3日から4日未明にかけて日高川町に大きな被害をもたらした台風12号豪雨の復旧へ向け、県が日高川の入野、三十木、皆瀬の3カ所で行っている災害復旧工事は、いよいよ大詰め。残すは入野地区の一部の護岸工事などで、3月末完成を目指し着々。復旧だけでなく河道拡幅などを行い、被害の軽減を目指す。
 台風12号豪雨では死者3人、行方不明者1人、家屋の全半壊120軒など大きな被害が出た。これを受け、県は日高川の災害復旧・改良として、約85億円を投入し、23年から工事に取り掛かった。事業区間は入野(和佐~松瀬の約3・6㌔)、三十木(三十木~原日浦の約2・5㌔)、皆瀬(皆瀬~川原河の約2・8㌔)の3地区。
 90戸の浸水被害があった入野地区では4カ所で堤防を陸側に引く、「引き堤」工事を実施。河川の両サイドを掘削し川幅を広げ、護岸整備、盛り土を行い堤防を築いている。引き堤を行う場所は松瀬橋周辺の左岸500㍍、右岸200㍍、松瀬橋から下流の入野橋までの間の右岸1000㍍、入野橋付近の右岸1300㍍。20㍍から最大で約50㍍まで陸側に引くことで川の流下能力を向上させ、浸水被害の軽減を図る。
 38戸が浸水した三十木では掘削で川幅を広げ、盛り土でかさ上げして護岸を整備。103戸が浸水した皆瀬では1カ所で引き堤工事。約20㍍陸側に引くほか、堤防の高さを従来より3㍍かさ上げした。
 工事の進捗状況は、三十木と皆瀬はすでに完成。入野の護岸と引き堤についても工区のほとんどが完了しており、現在は工事用通路として使っていた一部の未着手部分などに取り掛かっている。復旧工事とは別の事業で入野や松瀬などで護岸の裏側にコンクリートを張る補強工事も並行して行っており、来年度完成を目指している。
 また県は日高川の支流で台風12号の際に氾濫した江川の原形復旧、河川拡幅などによる流下能力の向上にも取り掛かっており、本年度は測量設計、用地買収に加え、一部現場工事にも着手。30年度完成を目標に取り組んでいる。

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