3年ぶりにJ1リーグ復帰を決めたセレッソ大阪の酒本憲幸選手(32)=御坊市出身=が3日、小学生時代に所属していた御坊キックマンの初蹴りに参加し、今シーズにかける思いを語った。これまでDFが多かったが、昨シーズンは持ち味を生かした攻撃的なポジションもこなしJ1復帰に貢献。セレッソ一筋15年目、チーム最年長の〝ミスターセレッソ〟は、「J1でタイトルを取る」と力を込めた。
セレッソは昨シーズン、J2で4位をキープし、昇格プレーオフ決勝でファジアーノ岡山を1―0で下し、2014年シーズンぶりにJ1復帰を決めた。
酒本選手はこれまで、右サイドで積極的に攻撃参加するディフェンダーとして活躍していたが、昨シーズンはさらに攻撃的なMFでの起用が増えた。チーム最古参となっても持ち前の切れ味鋭いドリブル突破は健在で、15試合に出場して1得点も決め、チーム浮上に大きく貢献した。「シーズン前半は出場機会がほとんどなかったが、後半は使ってもらえるようになり、攻撃的なポジションで自分の持ち味を出せた。もちろん納得のいくシーズンとはいえないが、J1昇格という目標を達成できたのが何よりよかった」と昨シーズンを振り返った。最ベテランとして選手が一丸になれるよう心がけているといい「出場できるメンバーだけじゃなくて、サブメンバーも『自分もセレッソの一員なんだ』という思いを持つことの大切さを伝えていくのも自分の役割」と責任感を持って臨んでいる。今シーズンへ向けては「どのチームにもチャンスはある。残留を目標にするのではなく、何か一つタイトルを狙いたい」と熱く語り、地元のファンには「育ててもらった御坊キックマンの初蹴りに参加できて、いいスタートが切れた。温かい応援は本当に心強いので、これからもエールをお願いします」とリラックスした表情で話した。