肺炎予防もうがいと手洗い
- 2017/1/8
- 日高春秋
昨年末に肺炎にかかったが、微熱、血痰、寝汗が続き、まだすっきりと治らない。完治するまで1週間から数週間かかる病気なので、当然と言えば当然だが、安静にしなければならないところを無理して仕事をしていたのがたたったのかもしれず、この辺は新年早々から反省点。無理をして無駄に病気を長引かせるよりも、休む時はしっかりと休んで治療に専念した方がいいと実感している。
肺炎と言えばその昔、豊富に食べ物がなく栄養不足の人が多かった時代の病気にも思えるが、2015年の調査によると、国内死亡原因が1位のがん、2位の心疾患に続いて3位で、まだまだ多い病気で注意が必要だ。
肺炎は原因となる病原体によって大きく分けて細菌性肺炎(肺炎球菌等)、ウイルス性肺炎、マイコプラズマ肺炎、真菌性肺炎の4つ。うち肺炎球菌に伴う肺炎やインフルエンザ肺炎、SARS、マイコプラズマ肺炎は感染する。感染経路は、咳などの飛沫(ひまつ)のほか、空気に浮遊している病原体を吸い込む空気感染もある。
予防方法は、かぜと同じでうがい、手洗い、マスクの着用。口腔内での細菌繁殖を防ぐため、食後の歯磨きも効果がある。また、免疫力が低下すると感染しやすくなるので、体を鍛えて抵抗力を付けることも大切。あと、肺炎球菌による肺炎の予防ならワクチンを接種することで、8割以上が防止できる。高齢者は肺炎が命に関わる病気でもあるので、予防接種を受けるのも一つの手。1度接種すれば5年ぐらいは効果が持続するらしい。
これからかぜやインフルエンザが流行する季節。重症化して肺炎になることもあるため、予防対策は万全に。 (吉)