御坊市 サンデー議会

 御坊市の柏木征夫市長は、懸案となっている市庁舎の建て替えについて、ことし中に準備委員会、来年度に市民らでつくる検討委員会を立ち上げて建設場所や規模などの調査を行う考えを明らかにした。御坊市議会サンデー議会の一般質問で山田勝人議員の質問に答えた。巨大地震・津波対策が求められる中、優先課題として取り組む意気込みを示した。15年ぶりとなった日曜日議会は午前中から傍聴席が満席になった。
 山田議員は、ことし発生した熊本地震や鳥取地震により複数の市町で庁舎が被害を受けて機能不全となり、市民生活に大きな影響を与えたことに触れた上で「部分的な補修にも大きな金額がかかるし、冷暖房の効率も悪く、障害者の使い勝手も決してよくないのが現状。誰もが利用しやすいユニバーサルデザインの庁舎、何より市民の安全を守る拠点の建て替えは優先的に進める時期に来ている」と考えをただした。柏木市長は有事の際の司令塔であり住民の避難場所としても庁舎建て替えは重要課題と強調し、「年内にも職員で構成する準備委員会を発足させ、何を検討すべきかを洗い出し、来年度には市民や学識経験者らで検討委員会を立ち上げたい。建設場所、規模、構造など1年程度かけて広く意見を聞き、3年後ぐらいから本格的に進めていきたい」とスピーディーに進めていくことを約束した。大きな問題の一つが財源で、市は建て替えに向けて6億円を基金に積み立てているもののまだまだ足りない。そこで国から70%の交付税があり、市の持ち出しが実質3割で済む「緊急防災減災対策債」の要件緩和などを要望していくことも付け加えた。山田議員は「場所を決めないと進まない。現行での建て替えか、浸水区域外・高台に移るのか、財源や利便性など広い視点でしっかり議論してほしい」と要望した。庁舎建て替えについては、楠本文郎議員も「現行での建て替えとなれば専門家による地質調査が必要。委員会での検討内容も情報公開し、広く市民に知らせてもらいたい」と力を込めた。
 サンデー議会は11議員が登壇。防災対策や地域活性化について活発に議論した。15年ぶりに傍聴したという市内の男性(60)は「支持している議員だけでなく、ほかの人の考え方なども聞けていい機会になった。これからは普段の議会にも足を運んでみたい」、70歳男性は「日曜日は来やすいので、またやってほしい」と話していた。発案者の西本和明議長は「多くの人に来ていただき、議員も一生懸命で意義があった。さらなる議会活性化につなげていきたい」と話していた。

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