「毒舌先生」の俳人夏井さんが御坊で講演

 平成28年度第5回市民教養講座は26日に御坊市民文化会館大ホールで開かれ、毎日放送「プレバト!!」で”毒舌先生”として人気の俳人、夏井いつきさんが「俳句のある生活を楽しみたい人のための俳句」をテーマに講演。会場全員参加の句会ライブで俳句を指導し、俳句を作るのは初めての参加者らも秀作を詠んで盛り上がった。
 夏井さんは、番組での着物姿とはイメージの違う、軽快な洋装で登壇した。「富士山があんなに高く美しいのは、豊かで広い裾野に支えられているから。俳句の裾野を耕すのが私の仕事です。きょうは俳句を作ったことがない皆さんも『チーム裾野』として、俳句を少しでも作れる体になってお帰り頂きたい」と俳句作りのコツを伝授。①季語を入れる②5・7・5の17音で作るという誰でも知っている俳句のルールを基に、「季語が5音だとすると、あとの12音で自分の言いたいことを詠む。この12音が『俳句の種』。俳句は、季語+俳句の種でできています」と俳句のメカニズムを分かりやすく説明。例として、参加者の名前を詠み込みながらユーモラスな俳句を作ってみせる一幕もあった。後半は「俳句を作ると前頭前野の血流がよくなり、認知症の予防にも治療にもなります」と、会場の全員が参加する「句会ライブ」に移った。「和」の一字を使うこと、というルールで全員が頭をひねり、それぞれ作品を用紙に書いて提出。夏井さんが早速その場で秀作を選び出した。「きょうの日を指折り数え冬日和」「冬日和駐車場からはやる足」などこの講座を待ちわびた気持ちを詠んだ句、「和歌山の名物は何みかんです」「和歌山はフルーツうまし日向ぼこ」と郷土自慢の句、「和やかな母の一言冬の昼」「孫が打つ和太鼓響く春隣」と家族を詠んだ句など17句が入選。特選として7句が選ばれ、夏井さんが1句ずつ寸評しながら、最終的には客席の拍手の大きさで1位を決定。「和裁する母の手仕事冬の暮れ」が1位に決まった。夏井さんは「おうちの光景を語ったいい句ですね」と評し、作者にサイン入り著書が贈られた。最後に「俳句は5年、10年と続けていけば自分史、家族史にもなる。一緒に詠んでいきましょう」と呼びかけ、大きな拍手で和やかに終わった。1位以外の特選の句は次の通り。
 和ちゃんとフラメンコおどる冬ぬくし▽息白し沖から眺むる和歌の浦▽友人と和音奏でる日向ぼこ▽冬ぬくし水面に和む我が体▽冬ばらや伯母のにおいの帯和服▽冬ぬくし昭和の顔で学びたり

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