印南の西岡医師に文科大臣表彰

 印南町印南にある内科、外科、整形外科等の西岡外科院長の西岡博氏(82)は昭和60年から現在まで30年以上、町内の学校医を務めており、先月27日、札幌市で開かれた全国学校保健・安全研究大会で文部科学大臣表彰を受賞した。日々の診療、救急対応のほか、長年にわたる児童・生徒の健康管理や保健指導の功績が認められての受賞で、ことし8月の開業50周年と合わせて二重の喜びとなった。
 西岡氏は和歌山市南出島に生まれ、昭和35年、県立医科大を卒業後、大阪市の大阪警察病院(外科)に3年間勤務。その後、和歌山市の堀口整形外科病院に約2年間勤めたあと、41年8月1日、外科病院がなかった母の出身地の印南町に西岡外科を開業した。有田川町(旧吉備町)小島の医療法人たちばな会西岡病院の西岡平院長は実弟。
 日々の診療、救急医療業務の傍ら、60年9月からは学校医に委嘱され、これまで31年間に幼稚園や保育園も合わせ7つの学校、園の子どもたちの健康診断、保健指導に携わってきた。学校医として子どもたちと接するうえで、常に心がけているのはクラブ活動のスポーツと成長期の体に関する指導。野球の投手は肩やひじ、テニスなら左右の腕の発達のアンバランスからくる背骨の変形など、「中学生はまだ体ができあがっていませんから、練習で無理をすれば、そのときは治っても、大人になってから痛みが出たりすることもあります。スポーツをやっている子にはとくにそういった面のアドバイスを心がけていました」という。ほか、肥満の予防や喫煙防止などの指導にも力を入れている。
 大臣表彰には「これまで50年間、印南町で仕事をさせていただき、このたびこのような立派な表彰をいただけたのも、地域の皆さまはじめ医師会、町教育委員会の皆さまのおかげです。私ももう年ですが、体が元気なうちは医師として地域のために仕事をしていきたいと思います」と話している。

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