御坊で小規模多機能型介護施設の起工式

 高齢者が可能な限り住み慣れた地域で自立した日常生活を送るサポートをしようと、御坊市の社会福祉法人博愛会(小林隆弘理事長)が塩屋町北塩屋地内に小規模多機能型居宅介護施設「博愛園塩屋」を新設することになり、10日に現地で起工式が行われた。来年3月下旬に完成、供用をスタートする計画で、「通い」「訪問」「宿泊」のサービスを組み合わせ、切れ目のない在宅支援を展開していく。
 御坊市では、住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるまちづくりへ向けて、市内6地区に小規模多機能型など地域密着型サービス事業所の設置を目指している。すでに民間企業が事業を行っている藤田地区を除く5地区への進出企業を昨年度に公募し、博愛会が塩屋地区への施設新設に手を挙げた。供用開始すれば、市内では2カ所目の小規模多機能型居宅介護施設となる。
 起工式には地元塩屋地区長や博愛会関係者、建築、建設業者ら34人が参加。地鎮の儀などで工事の安全を祈った。柏木征夫市長は「市では安心して子を産み育て年を重ねることのできるまちを目指しており、高齢者施策は非常に重要。小規模多機能型は進出企業が少ない中、博愛会に手を挙げていただき感謝している。これからも多様なニーズに応えてください」と期待を寄せ、小林理事長は「近畿一の建物になると思うので我々が魂を入れて中身を充実させたい。地域に根ざした施設にしていきたい」と決意を新たにした。
 新設する小規模多機能型施設「博愛園塩屋」は、中山団地西側の高台に整備する。鉄骨造り2階建てで、延べ床面積804・24平方㍍。登録定員29人で、うち通いサービス利用18人、宿泊サービス利用9人。工期は来年3月20日で、完成次第供用をスタートする。総事業費は約3億円で、うち国から3200万円の補助を受けた。雇用は10人を予定している。設計は城本建築設計事務所(和歌山市)、施工は㈱淺川組(和歌山市)。
 小規模多機能型居宅介護は、利用者が自立した生活を送ることができるよう、通いを中心として短期間の宿泊や利用者宅への訪問を組み合わせて、家庭的な環境と地域住民との交流のもとで生活支援や機能訓練を行う。

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