元体操五輪選手の田中さん みなべで講演

 みなべ町連合保護者会(畑谷崇会長)は14日に保健福祉センターで教育講演会を開き、ロンドン五輪の日本女子体操代表選手で日本体育大学児童スポーツ教育学部助教、田中理恵さん(岩出市出身)が講師を務めた。幼少時代から体操と関わってきた生活などについて話し、「あきらめずコツコツと続けることで何か答えが出る。自分を大切にしながら頑張ってもらいたい」とメッセージを送った。
 講演会には約180人が来場。昨年10月に町と同大学が締結した「スポーツ・健康に関する協定」に基づいて開催された。「田中理恵さんをかこんで」と題して対談形式で行われ、コーディネーターは高城小学校の前田芳郎校長。畑谷会長、連合保護者会の大川祐子副会長、豊田泰猛教育長の3人が質問した。
 田中さんはロンドン五輪に兄の和仁さん、弟の佑典さんときょうだい3人そろって出場。ことしのリオデジャネイロ五輪では、佑典さんが体操男子団体で金メダルを獲得した。講演は田中さんが質問に答える形で進行。幼い頃の体操との関わりについては「小学1年生から体操を始め、学校が終わったら迎えに来ている母親の車に乗って練習会場に行った。練習は夜の9時、10時まで。晩ご飯は車の中で、きょうだい3人で弁当を食べた。友達が遊んでいるのを見てうらやましいと思ったこともあった」と振り返った。「中学3年の時に体操でけがをし、その影響もあって高校時代は満足のいく練習ができず、一時やめたことがあった。しばらくは友達とカラオケに行ったり食事に行ったりと高校生らしい生活を送っていたが、体操に励んでいる2人の兄弟が常に頭に浮かび、遊んでいても楽しくなくなった。やっぱり体操が好きという気持ちがあり、両親に『また始めたい』と言ったらすんなり許してくれた。子どもの考えを尊重し、自由にさせてくれる親だった」と、挫折の経験や両親への思いも語った。「体操は、同じ練習を毎日続けることで技がマスターできるという競技。25歳で初めてオリンピックに出場という遅咲きだったが、目標をあきらめず、続けることが大切。嫌になることもあるけど、自分の競技を好きになってほしい」と訴えた。みなべ町特産の梅干しについても「とても好きなので広く発信していきたい」と笑顔を見せた。

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