日高町でインバウンドおもてなしセミナー

 日高町商工会(山田理司委員長)のインバウンドおもてなしセミナーが9日に商工会館で開かれ、講師に企業向けのコミュニケーション研修などを行っている「Blooming place」(東京都)の松田美紀代表を迎えて、日本流のおもてなしで学んだ。松田代表は同町で進められているベトナム誘客の先見性を評価した上で、外国人観光客受け入れの心構えとして「目配り、気配り、心配りが大切」などとアドバイスした。
 松田代表は最初にインバウンドの現状について「外国人観光客の宿泊地は、東京、愛知、大阪、京都などいわゆるゴールデンルートの場所が多くなっており、2014年に2907万人だったのが、2015年には4118万人となり、前年比41%の増加。一方、地方部への宿泊は2014年に1575万人だったのが、2015年には2519万人となり、59%の増加。伸び率だけみれば地方部の方が高くなっています。ゴールデンルートの地域に訪れた人が、『今度は別のところも見てみたい』と考え、地方部が注目されていることを表しています」と説明。「ベトナムからの観光客は昨年19万人でしたが、親日国であり、さらに伸びていくでしょう」と予想した。
 外国人観光客の受け入れについては「訪れた人が何かに『困った』という時に『助かった』と思ってもらえるような対応をすることが大切。自分が海外にいった時にトイレや食事で困った場合を考えてください。助けてもらえれば『再び訪れたい』と親近感が湧きます」とし、「おもてなしとは、どうしたら喜んでもらえるのか考えて行動すること。お店が提供するサービスと違って、対価を求めない自発的な行為です。それは日本人に対するおもてなしと同じで、まず目配り、気配り、心配りが重要。これらができない人は、訓練してできるようになってください。これができるようになれば観光客が何を求めているのか、何が困っているのか『気付く』ことができ、『行動』につながります」と強調した。このほか、外国人とのコミュニケーション方法として「基本的には笑顔で目線を合わせて。怖がらずに積極的に。スマホなどのコミュニケーションツールも活用。いずれにしても言葉が話せなくても、大切なのは応対する姿勢」などとアドバイスし、参加者同士で笑顔での対応を練習した。また、宗教によるタブーや食べ物への注意も呼びかけ、「受け入れる場合は事前に調べておき、さらに勝手に判断するのではなく、確認してから提供してください」と述べた。
 参加した商工会会員や旅館民宿の経営者らは、将来のベトナム誘客に期待を寄せながら、熱心に学んでいた。

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