「ネギスコヴィル」 フードニッポンアワードで入賞

 国産農産物の消費拡大に優れた取り組みや商品を表彰する農林水産省のフード・アクション・ニッポンアワード2016の100選に、印南町印南、カワバタファーム(川端泰良代表)のオリジナル商品「ネギスコヴィル」が入賞した。こだわりの栽培で自家生産している唐辛子とネギを使ったタバスコで、やみつきになる味とインパクト抜群のパッケージが特徴。日高地方発の新たな食文化として全国で注目されそうだ。
 大阪で建築関係の仕事をしていた川端さん(43)は農業がやりたいと、同じく大阪で店舗デザイナーをしていた妻の宝子さん(42)との結婚を機に平成12年、2人で印南町印南にIターンして16年。こだわりの有機栽培を実践し、スイカやメロンなどの農産物を生産、販売している。
 5年ほど前からネギを栽培しているが、台風や強風でネギが曲がると商品価値がなくなることを何度か経験。「品質は全く問題ないのに、価値がなくなるのはもったいない」と有効活用の一つとして3年ほど前から加工品作りに挑戦し始めた。
 知人のフードコーディネーターのアドバイスを受けながらネギドレッシング、万能ソース、ネギ味噌だれなどを試作したが、「どれももう一つパンチが弱かった」と納得いかなかった宝子さんが、自分で作っていたタバスコに入れてみると、「これはいける」と手応え。国内で流通する唐辛子の99%が外国産といわれる中、印南の畑で無農薬栽培している3種類の唐辛子を使い、ネギは乾燥させてパウダーにして調合するなど試行錯誤を繰り返し、一昨年の春、材料オール国産で、味も納得のネギタバスコが完成。県内で生産できる工場がなく、材料を送って京都の会社で製造してもらい、商標登録等を経て昨年春から商品として販売している。1本65㍉㍑で520円。大手百貨店や芦屋などのこだわりの商品を販売する店舗のほか、県内では印南サービスエリア、中辺路町のドライブイン「ちかつゆ」でも購入できる。
 商品名は、ネギと、辛さの単位であるスコヴィルをミックス。赤鬼をイメージしたパッケージの絵は宝子さんがデザインした。定番のピザやパスタのほか、鍋のポン酢に1滴、クリームシチューには2滴、冷奴のアクセント、から揚げや焼き鳥、餃子との相性もばっちり。泰良さんは「ネギを入れることでコクが出て、入れないのとでは全く味が違います。くせになると思いますので、ぜひ一度使ってみてください」とPR。宝子さんは「太陽の光、潮風、土の中の微生物からたくさんの栄養をもらって育った農産物が食卓に並ぶようになることが私たちの願い。この商品を通じて私たちのこだわりが少しでも伝わればうれしい」と願い、「青鬼、黄鬼も作って3本セットで土産物にすることにもチャレンジしたい。タバスコに限りませんが、いつかはしょうゆ、ソースと並んでどこの食卓にも当たり前に並ぶ調味料を作りたい」と夢を膨らませている。

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