日高川町文化賞に森田氏と寒川祭保存会

 文化の向上発展に特に顕著な功績を示し町の誇りに値すると認められた個人・団体を表彰する日高川町の文化表彰の受賞者が決定。文化賞には個人で小熊の歌人、森田淳三さん(87)、団体で寒川祭保存会(奥村昌弘代表・メンバー40人)が選ばれた。11月10日午後4時から町農村環境改善センターで表彰式を行う。
 文化表彰は昨年に続き2回目。町在住、出身者か町内を拠点として活動している個人・団体を対象に、長年にわたり文化の向上発展に貢献した個人・団体に「文化賞」、文化の創造発展に貢献し今後も活躍が期待できる個人・団体に「文化奨励賞」を贈る。
 森田さんは、平成7年にNHK教育テレビの「NHK短歌」に入選し、その後「NHK歌壇」や全国紙の「歌壇」などで500首以上の歌が選ばれている。故郷を愛した歌も数多く詠み、平成10年から16年間「会報 川辺文化」に「短歌 ふるさと寸描」を連載。18年には、歌集「残照」を出版。このほか昨年までの14年間、川辺文化協会の顧問も務め、文化活動の推進、向上に尽力してきた。
 寒川祭保存会は昭和35年、寒川地区に伝わる寒川祭の保存、継承を目的に発足。以後、保存活動を続け、40年に県無形民俗文化財の指定を受けたほか、45年に「大阪万国博覧会 世界の市」、51年に「近畿・東海・北陸ブロック民俗芸能大会」、平成9年に「紀伊半島民俗芸能サミット」に出演。活動は国、県にも認められており、7年に「県文化奨励賞」、17年に文部科学大臣から「地域文化功労者表彰」を受賞している。現在においても月2回、祭笛の練習を行うなど伝統を受け継ぐ活動を行っており、地域の文化振興に貢献している。
 文化奨励賞の個人には、小学校3年生から書道をはじめ、数多くの賞を受賞している大成中3年の手島千奈さん。日本の小・中・高校生の書道展で最高権威といわれている「成田山全国競書大会」では平成26、27年と2年連続受賞。今後もさらに書道の技術向上へ意欲を見せており、さらなる活躍が期待されている。
 団体には、平成24年に発足し、町内の小学生から高校生までの16人がメンバーとなっているあすなろ倶楽部・絆の星(中本毅代表)。歌や劇、ダンスで表現するステージを展開し、各イベントに参加するとともに、発足のきっかけとなった大阪狭山市の「表現倶楽部うどぃ」との共演舞台も実施。老人施設への訪問やボランティアなどにも積極的に参加し、町文化への貢献とともに若者の健全育成にも取り組んでいる
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歌人の森田さん
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寒川祭の獅子舞(写真は昨年)

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