世界農業遺産推進協 中国で梅の販路拡大調査

 みなべ・田辺地域世界農業遺産推進協議会(会長・小谷芳正町長)は14・15日に中国の上海などを訪れ、梅の販路拡大調査を行った。15日には同地で開催された女性向けイベント「ウーマンエキスポ上海」で小谷会長がプレゼンを行い、梅の機能性などをPRした。小谷会長は「梅が健康や美容に役立つことを普及させることが大切で、そうすれば消費拡大につながる可能性はある」と話した。
 昨年12月に世界農業遺産に登録された「みなべ・田辺の梅システム」を活用し、梅製品を海外市場に販路を開拓するための現地調査。小谷会長のほか、みなべ町と田辺市の職員4人、梅加工業の梅吉食品㈱千里庵(山内)、南紀梅干㈱(晩稲)、河本食品㈱(気佐藤)、㈱紅梅園(田辺市)の4社からも7人参加した。
 初日は安徽省(あんきしょう)にある梅加工会社「溜溜果園(りゅうりゅうかえん)」を訪問し、大規模な加工施設を見学。同社から「年間10万㌧の梅を製品にしている」などという説明を受けた。県内の梅の年間生産量6万㌧程度を上回る量で、製品は砂糖漬けにした菓子製品が主。日本のような、ご飯と一緒に食べる塩漬けした梅干しは製造していないという。
 2日目には女性らが中心に来場する「ウーマンエキスポ上海」でPR活動を展開。小谷町長は溜溜果園の楊帆社長と一緒にプレゼンテーションを実施し、「梅は特別な樹木。遠く唐の時代に中国から伝わり、梅の文化を学んだ。みなべ・田辺地区では南高梅という日本で生まれた梅を栽培し、日本一の梅の里として知られている。南高梅は実が大きく果肉がたっぷりで、日本で最高ランクに位置づけられている。昨年には環境と調和した農業システムが世界農業遺産にも認定された」などとアピールした。会場では、梅の機能性や梅システムの概要などを中国語で書いたチラシを来場者に配布した。このあと上海高島屋を訪問。マネージングディレクターの小森智明さんの案内で日本食材の売り場コーナーを見て回り、中国の経済状況や食文化などについて説明を受けた。小谷会長は「中国でも健康や美容への関心は高い。健康食の梅とどう結び付けるかがが重要で、消費が拡大する余地はある。塩漬けの梅干しはダメなようなので、加工する方法を検討することも大切」と話している。

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