声かけから始まる防犯

 先日大阪から無断で外出し、日高川町で迷子になっていた9歳の男の子を江川に住む79歳の森口求さんが保護し、御坊署の太田清太郎署長から感謝状を受けた。森口さんは午後7時30分ごろ、孫娘をJR和佐駅へ迎えに行ったところで、駅前を歩く男の子を発見。声をかけて通報するとともに、自宅で夕食をとらせながら、署員が到着するまで男の子を適切に保護した。
 大阪から一人で訪れて夜の田舎をウロウロしていた男の子。「冒険したくなって家を出た。でも帰り方がわからなくなった」と話していたそう。大変なお手柄だ。感謝状贈呈のあと太田署長は「早いうちによく声をかけてくれました。知らない子どもへの声かけはなかなかできないことです」とたたえ、協力に感謝。森口さんも「たまたまです。悪いことをする人もいるし、声をかけるのも難しい世の中。女の子だったら違う対応をしていたかも」と返していた。
 悪い大人が子どもを狙う卑劣な犯罪が後を絶たず、子どもたちは知らない大人に声をかけられても、無視したり逃げるよう防犯で教わっている。そのため困っている(ように見える)子どもがいても大人は声をかけづらい社会。自身そういった経験があるなか、森口さんの行動はとても立派だと思う一方、困っている子が顔見知りだったらどうだろう。答えは明白、すぐに助けてあげられるはず。印南町で「あいさつ声かけ運動標語」の表彰式が行われ、そのなかに「人と人 あいさつ一つ つながるね」という入選作品があった。あいさつ、声かけから始まる防犯。あらためて森口さんの活躍を仰ぎ見るとともに、声かけによる心のつながりの大切さを感じた。   (笑)

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