日高病院の岡井栄養技師長に厚労大臣表彰

 栄養改善等に功労のあった人をたたえる栄養関係功労者厚生労働大臣表彰の受賞者が決まり、県内からはただ1人、国保日高総合病院の栄養技師長岡井明美さん(59)=御坊市=が選ばれた。病院勤務の栄養士として30年以上にわたり、患者の食事指導、給食管理体制の整備に中心的役割を担い、糖尿病療養の分野では毎年、Ⅰ型糖尿病児のサマーキャンプの企画運営に携わって重症化予防に力を入れている。
 岡井さんは大学で栄養学を専攻し、卒業後、日高病院の栄養士として勤務。現在は患者の給食を作る栄養士、調理師ら33人(一部委託業者)が所属する栄養科の責任者として、患者の食事指導、給食管理体制の整備、栄養サポートチームで中心的役割を担い、医師や看護師ら他の職種と連携してチーム医療の推進に貢献している。
 日本糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、栄養サポートチーム専門療法士などの認定を受け、とくに食事療法が重要な糖尿病に関しては、日本糖尿病療養指導士認定機構、県糖尿病対策会議、県糖尿病協会などの役職も兼任。ことしで26回目を迎えたⅠ型糖尿病児のサマーキャンプではスタート時から企画運営に携わり、宿泊生活を通して低血糖時の補食、インシュリンの打ち方などを体験して学んでもらい、重症化の予防に力を注いでいる。
 地域包括ケアについては、日高地方の病院と老人介護保健施設、老人ホームなど医療以外の施設で働く栄養士とのネットワークづくりを進め、定期的な勉強会を開いてシームレスな栄養管理体制づくりを目標として取り組みを進めている。
 今回の大臣表彰受賞に際し、「病院では常に『心と身体を癒やす食事』を通して、病気の治療や予防に貢献できる栄養管理を目指し、メニューの改善や衛生・体調管理の徹底に努めています。栄養士として最もうれしい瞬間は、やはり患者さんが元気に回復され、栄養指導を受けて帰宅される際の笑顔を見たときです。これからも、食事を通して治療に貢献できるように、頑張りたいという思いがさらに強くなりました」と話している。
 表彰式は24日、神戸市の神戸国際会議場で行われる。

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