次も日本勢の大暴れを

 秋場所はカド番大関豪栄道が全勝で初優勝を飾り、今年初場所の琴奨菊以来、4場所ぶりの日本出身力士優勝に国技館が沸いた。力と速さ、技を兼ね備えたキレのいい相撲が身上だが、大関昇進後はけがが重なり、引きで墓穴を掘るケースが目立ち、本来の力を出し切れていなかった。それが今場所は別人のように力強さが戻り、引く場面は一度もなかった。
 力強さが戻ったといえば、人気の遠藤も今場所は本来の力を取り戻し、先場所までとはまるで違う粘りの相撲を見せてくれた。ほぼ幕尻の14枚目とはいえ、差し手争いからの引きに落ちず、回しをつかんで一気の寄りで13勝。おととしの初場所(敢闘賞)以来、16場所ぶりの三賞(技能賞)も獲得した。
 日本出身力士の健闘が光った一方、期待を裏切った力士もいた。筆頭は「綱取り」と騒がれながら力を出せない大関稀勢の里。横綱白鵬がいない今場所は優勝候補の一角にも挙げられたが、3日目までに早くも2敗。11日目には豪栄道に力負け、10勝どまりの稀勢の里の綱取りは仕切り直しとなった。
 もう1人、三役―平幕エレベーター力士の隠岐の海にも「喝」。前頭筆頭で臨んだ今場所は初日から2横綱、3大関を含む6連勝と突っ走りながら、9日目から関脇、小結に5連敗。場所を通してのスタミナと集中力、以前から指摘される課題を露呈した。三役定着、さらに上を目指すには、親方も自身も認める筋金入りの稽古嫌いを直すしかない。
 今場所は5場所連続の15日間大入りとなり、相撲人気はじわじわと回復している。次の九州も綱取りを目指す豪栄道をはじめ、遠藤、高安、嘉風、御嶽海、千代の国ら日本出身力士の大暴れ、そしてもちろん、御坊出身の栃乃島の躍進に期待。 (静)

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