ひきこもり回復支援 宮西さんが講演

 御坊市の国保日高総合病院で24日、御坊保健所主催の講演会「ひきこもりからの回復と支援」が開かれ、同保健所管内市町の保健師、福祉サービス事業所の従業員、就労支援スタッフら約70人が参加。紀の川病院副院長で、現在、美浜町を拠点としたひきこもり回復支援ネットワークの構築に取り組んでいる精神科医宮西照夫さんの話を聴いた。
 宮西さんは専門医の立場から、統合失調症や不安障害など青年期に好発する心の病の症状、かつてスチューデントアパシーと呼ばれた学業等からの選択的回避を特徴とする不登校、家庭内に逃げ込み内から鍵をかけた状態となる社会的ひきこもりなど、時代とともに変化する心の病理現象を説明。「1970年代から80年代にかけての過激な競争社会が高学歴社会を生み出し、その結果、受験失敗等の挫折をきっかけに家庭内に逃げ込む『社会的ひきこもり』が増加した」と考察した。2000年代以降はネットに依存し、生の人間関係を煩わしく感じ、バーチャルな世界に逃げ込む「リアリティ逆転」現象が顕著になっているという。
 ひきこもりは2、3年もすればその生活に適応し、不安がなくなり、長期化するのが特徴。宮西さんは「彼らに対応するには初めの2、3年が勝負。青年期特有のさまざまな心の病理を正しく診断、鑑別することが重要」とし、医師や専門家、自身もひきこもりを経験して立ち直ったメンタルサポーターらによる支援で必ず回復できると訴えた。

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