美浜町が「いきいき百歳体操」普及へ
- 2016/9/25
- 社会
美浜町は本年度から高齢者を対象に、介護予防に効果があり、みんな一緒に、近くで、誰でも、簡単にできる「いきいき百歳体操」の普及を図っていく。同体操は国が普及を推進中。特殊な機器は必要なく、椅子と重りを使うだけで身近にある集会所などの施設でも気軽に行えるのが大きな特長。町では各地域で自主的に体操に取り組む住民を支援することにしており、「元気な人も、介護保険を利用している人もみんなでやれます」とPRしている。
同体操は平成15年に高知市で考案。準備運動、重りを使った7種類の筋力づくり運動、ストレッチで構成され、所要時間は約40分。筋力が低下している人ほど効果が上がるといい、全国的に普及してきている。DVDを観ながらで、初心者でも簡単。椅子を使ってするので安全で、効果も実感できるという。3カ月間体操した人らからは「足がうんと上がるようになって、つまずかなくなった」「杖なしでも歩けるようになった」などと感想。介護予防効果だけでなく、地域住民の交流の場としても期待されている。
美浜町は本年度、国の「地域づくりによる介護予防推進支援事業」、県のモデル市町村にみなべ町とともに決まり、DVDの提供やアドバイザー派遣のサポートを受けられる。住民主体の運営、定期的な問診と体力測定などの条件をクリアすれば、町が体操を行うグループの立ち上げを支援する。本年度は地区別の高齢化率や在宅者の介護保険認定率のデータを基に浜ノ瀬区をモデル地域に指定。「人が集まる場所をつくりたい」という区の希望ともマッチし、21日の説明会を経て町内トップを切って10月7日から毎週金曜日(午後1時半~)に浜ノ瀬住民会館で取り組みがスタートすることになった。
体操は準備運動に始まり、「腕を前に上げる運動」「腕を横に上げる運動」「椅子からの立ち上がり運動」などの筋力運動と続き、最後にストレッチがある。
町では新たな体操の普及へ「90歳を超えても体力をつけられます。住み慣れた地域で、元気な生活を続けるには介護予防が大事。みんなで頑張りませんか」とPR。浜ノ瀬区の参加希望者、各地域で体操のグループを立ち上げたいなどの問い合わせは役場福祉保険課℡0738-23-4950。