発達した雨雲の影響により、日高地方は5日深夜から6日未明にかけて激しい雷雨となり、印南町印南原では6日午前0時からの時間雨量が67㍉という非常に激しい雨となった。
県によると、日高地方は午前0時ごろから雷を伴った雨が激しくなり、1時までの1時間あたりの雨量は日高川町の山野で59㍉、日高町の田杭で57㍉を観測。6日午前9時までの24時間雨量は日高町田杭で106㍉、みなべ町南部で102㍉、印南町印南原で101㍉に達した。
ほぼ同じ時間帯は雷も激しく、日高地方の空は数秒おきにカメラのフラッシュのような閃光が走り、たたきつける轟音と地響きに目を覚ました人も多かった。
日高広域消防は5日午後11時23分ごろ、由良町大引の住民から「山に雷が落ちて火のようなものが見える」という通報を受け、消防車が出動したが火災は確認できなかった。また、関西電力田辺営業所によると、県全体で紀中・紀南地方を中心に計4370軒、日高地方は日高町で660軒、美浜町と由良町で10軒ずつの停電が発生した。