みなべ町の町長と町議の同時選(9月27日告示、10月2日投開票)の立候補予定者説明会が23日に役場で開かれた。町長選には現職小谷芳正氏の陣営だけ。町議選(定数14)には現職8陣営と新人4陣営、元職1陣営の計13陣営が出席。しかし、説明会を欠席した現職2陣営のほか共産党が2人の候補者を出す方向で実質的には17陣営が出馬の意向を示しており、現状では3人超過の選挙戦が予想されている。
定数は14だが、現状は2人欠員で現職議員は12人。うち中井重雄議員(70)と森坂義明議員(68)の2人が今期限りの引退を表明している。
説明会には、現職では井口雅裕(62)=芝=、下村勤(72)=高野=、中本光一(63)=東吉田=、真造賢二(54)=東本庄=、原田覚(42)=山内=、佐々木香徳(46)=東本庄=、谷本吉弘(58)=埴田=、北谷清治(63)=清川=の8氏が出席。竹本栄次(66)=徳蔵=、田中昭彦(73)=北道=の2氏は、都合で欠席したが出馬の意向。現職の立候補は実質的に10人とみられる。新人では、西本庄の丸山幸雄(62)=会社役員=、東岩代の出口晴夫(57)=団体職員=、芝の玉井伸幸(62)=無職=、同じく芝の宮崎繁幸(57)=会社員=の4氏。元職では埴田の天野仁氏(66)=農業=が出席した。共産党は「党の手続き上の関係で名前はまだ出せないが、2人の候補者を絞り込んでいる。必ず出す」と話している。このほか、候補者不在の2陣営も出席したが、「いまのところめどは立っていない」という。
新人の丸山氏は「町のことを勉強し、よりよいまちにできるように頑張りたい」、出口氏は「梅産業の振興、若者が生き生き働ける魅力あるまちづくりに力を入れたい。町民目線を第一に、これまでの経験を生かしたい」、玉井氏は「想定されている津波への備えに力を入れたい。少子高齢化対策も必要だし、世界農業遺産、国立公園の海岸、伝統文化などみなべの遺産を後世にきちんと伝えるようにしてきたい」、宮崎氏は「若者の雇用を拡大し、安心して暮らせる活力ある町づくりに取り組んでいきたい」、元職の天野氏は「少子高齢化対策が必要で、人口減に歯止めをかけるため働く場所の確保に力を入れたい。青少年の育成にも取り組みたい」とそれぞれ抱負を語っている。