県の観光事業者向け電話通訳サービス始まる

 和歌山を訪れる外国人旅行者が増加しているなか、県はより外国人旅行者の利便性、満足度を高めるため、宿泊施設など観光関係事業者向けの「多言語電話通訳・簡易翻訳サービス」を開始した。電話通訳は、ホテルのフロント等に日本語の分からない外国人が訪れた際、事業者側が指定の番号に電話をかければ、コールセンターのスタッフが間に入って通訳してくれるというシステム。英語や中国語、スペイン語など10言語に対応する。
 県内を訪れる外国人旅行者は全国的な傾向と同じく右肩上がりで増えており、年間宿泊者数は平成25年から毎年、約10万人ずつ増加中。昨年は前年より12万人以上も増え、過去最多の約42万7594人が訪れた。
 今回のサービスは外国人旅行者の利便性を高め、より多くの観光客に和歌山へ来てもらえるよう、旅行者の大きなストレスとなっている言葉の壁の解消が目的。システムは、外国人がホテルや飲食店を訪れ、チェックインやオーダーの際、互いに何をいっているのか分からないときなど、事業者側が指定の番号に電話をすれば、コールセンターのスタッフが間に入り、受話器をやりとりしながら通訳してくれる。登録事業者には通訳サービス施設であることを示すステッカー等が配布され、訪れた外国人がどこの国の人か分からなくても、コールセンター側で何語の通訳が必要なのか判断してもらえる。
 対応できるのは英語、中国語(北京語・広東語)、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、フランス語、タイ語、ベトナム語、ロシア語の10言語。事業者登録には年間2000円(年度末まで)の負担金が必要で、登録すれば月に30件(1件あたりの時間は最大5分)まで利用できる。
 電話通訳のほか、簡易翻訳というサービスもあり、店内の案内表示やメニューの説明などを翻訳。電話通訳と同じく10言語に対応し、1件あたり1言語、200文字(または100ワード)以内で月に10件まで利用できる。
 和歌山県を訪れる外国人旅行者は中国、韓国、香港が圧倒的に多く、高野山や熊野古道の世界遺産を巡るフランス人、スペイン人も多い。この新サービスにより、和歌山を訪れる国籍別外国人宿泊者の8割以上をカバーできるという。
 電話通訳、簡易翻訳とも日常会話を想定しており、医療や法律など専門的な話は対象外。本年度の申し込みは来年2月28日まで。問い合わせは県観光交流課℡073―441―2785。

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