日高川に県補助活用の移住者カフェ

 日高川町佐井にこのほど、京都市の西村誠さん(58)が木工や菓子作り体験ができるカフェ、「SAI terrace(サイテラス)」をオープン。県が県外から移住推進市町村へ移住して起業を目指す人を対象に行っている「移住者起業補助金」を活用したカフェ。さまざまな体験で都市から人を呼ぶとともに、地域に親しまれるショップを目指す。
 西村さんは京都でオーダー家具職人をしており、数年前にIターンを考えている際、大阪で開かれていたイベントで日高川町を知り、6年前に古民家を買い取った。その後、週末などに訪れ、自身の木工技術を生かして少しずつリフォームしてきた。県の補助金は起業に必要な経費として100万円以内を補助するもので、西村さんは厨房の建設にかかる費用として申請。昨年夏に認可が下りた。以降、補助金は資機材費用に充て、建設は家族の協力を得ながら自分たちで行った。
 月に数日、工事を進め、このほど約5畳の厨房が完成し、オープンに至った。店には西村さんの木工品のほか、京都で洋菓子教室を開いている妻眞喜子さん(57)のお菓子も並び、客がそれぞれ体験できるワークショップもある。カフェスペースではオーガニックコーヒーや紅茶、奄美大島の郷土料理「鶏飯」などを提供。今後は釜を作って、ピザや焼きたてパンも用意していくという。現在開催中の御博にも参加し、木工教室を行っている。
 日高川町について「御坊に行けばなんでもそろい、高速もあって、周辺道路もきれいに整備されている。その上で自然を満喫できる、とても便利な田舎というイメージ」といい、店については「いまがスタートライン。これからかまどを作ったり畑で野菜を育てたり、ここでしかできないことを発信していきたい」と話している。
 京都の店も経営は続けているため、しばらくは週末のみ営業。8月は金、土、日曜の午前11時から午後5時まで。問い合わせはサイテラス℡090―9706―1558かフェイスブックのページをチェック。

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