日高地方7市町が災害時応援協定締結
- 2016/8/11
- 政治・経済
御坊、美浜、日高、由良、印南、みなべ、日高川の7市町が10 日に日高振興局内町村会応接室で「災害時における応急対策活動の相互応援に関する協定書」の締結式を行い、7人の首長がそろい踏みで一致団結していくことを誓った。協定では巨大地震や大雨、土砂災害などの際に物資提供、職員派遣、被災者受け入れなどを行うことを決めており、もしもの場合の迅速な復旧につながると期待されている。
災害時における応急対策活動の協力はこれまでも行っていたが、協定を締結することでより一層自治体間のつながりを強固にして、相互に応援できる態勢を整えておくのが目的。協定には▽食料、飲料水及び生活必需物資並びにこれらの供給に必要な資機材の提供▽被災者の救出、防疫、施設の応急復旧等に必要な資機材及び物資の提供▽救援及び救助活動に必要な車両等の提供▽救援、救助、公衆衛生、応急対策、復旧等に必要な職員の派遣▽被災者を一時収容するための施設の提供▽被災者の一時受け入れ▽被災者への災害情報の発信▽被災者に対する住宅情報の提供――を盛り込んでいる。近い将来発生が予想されている巨大地震では、御坊市や美浜町が大きな被害を受けることが予想されており、比較的被害が少ないとされる周辺町のスムーズな援助にもつながりそうだ。協定の運用に向けて幹事は郡町村会会長の町としており、現在は美浜町、副幹事が御坊市となっている。
締結式では、協定内容が説明されたあと、事前に署名、押印した協定書を手に記念撮影を行った。協定の提案者でもある日高郡町村会の森下誠史美浜町長は「災害時に助けるのはお互いさまだが、協定の締結を通して『日高は一つ』の気持ちを一層強くし、各市町が手を携えていきたい」と話している。