7市町相互応援の訓練必要

 日高地方の7市町が去る10日、「災害時における応急対策活動の相互応援に関する協定」を締結した。別にこれまで災害時の相互応援をしていなかったわけではないが、あらためて協定を結んでおくことで、一層自治体間のつながりを強固にしておくのが目的。同様の協定は、すでに全国的にみると徳島県が県内全域的に、本県内では田辺市から新宮市間、和歌山市と岩出市間でそれぞれ締結している。
 協定では巨大地震や大雨、土砂災害などの際に物資や資機材の提供、救援活動に必要な車両、職員の派遣、被災者の一時受け入れなどを取り決めており、もしもの場合の迅速な復旧につなげていく。ただ、いざ災害が起きた場合にこの協定通り、相互応援がスムーズにいかなくては全く意味がない。だからこそ、行政間の情報通信がうまくいくのか、それに基づく職員派遣の態勢がすぐに整えられるのかなど、あらかじめ訓練しておくことが必要。協定締結を機に、7市町の枠を超えた大規模な災害対応訓練を行ってはどうだろう。
 例えば巨大地震の津波で御坊市と美浜町に甚大な被害が出たと想定。周辺町から救援物資や救助車両、職員の派遣、そして住民の協力を得て被災者の受け入れなどを実践してみるのである。被災者の受け入れ一つを取ってみても、どうやって隣町の避難所までいくのか、だれが送迎するのかなど、事前に確認しておくことも多い。また、この想定は毎年変更。ことしは印南町で大規模な土砂災害、来年は日高町で局地的なゲリラ豪雨に伴う冠水被害が発生したなどと、被害を受ける市町を持ち回りで訓練していけばいいと思う。備えあれば憂いなしである。(吉)

関連記事

フォトニュース

  1. ラーメンの湯切りの落下速度は?

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 乳飲み子抱え上海から引き揚げ 御坊市島に暮らす98歳の嘉美(よしみ)さんは、1921年(大正1…
  2. 34年前、活字にならなかった一冊の本 活字の本として出版されることのなかった、一冊の戦争体験集…
  3. 船団護衛の海防艦で南方へ 1923年(大正12)8月19日、夏目英一さん(95)は日高郡旧野口…
  4. 千人針と250人分の寄せ書き発見 「あれ、これは何やろ」 1999年(平成11)8月、母の薫(か…
  5. 飛行兵志願も母が反対 小瀬輔造さん(89)は1930年(昭和5)1月7日、日高川町…

日高地方などのイベント情報

現在予定されているイベントはありません。

Twitter

書籍レビュー

  1.  「悪人」「怒り」等、多くの作品が映画化されている吉田修一。最新の映画化作品は藤原竜也、竹内涼真ら出…
  2.  週刊少年ジャンプに連載中の漫画「Dr.STONE(ドクターストーン)」を紹介します。  …
  3.  短歌をやっている母の本棚に20年ほど前からあった著者のサイン入り歌集ですが、今回初めて中身を読みま…
  4.  「バイバイ、ブラックバード」を読むと、原典に当たる太宰治の「グッド・バイ」が読みたくなったので、文…
  5.  作者の生まれは明治18年。明治45年に執筆され、初版は大正10年とかなり古いですが、繊細な描写が特…
ページ上部へ戻る