夏の高校野球和歌山大会 日高地方勢は姿消す
- 2016/7/27
- スポーツ
第98回全国高校野球選手権和歌山大会は12日目の25日に準々決勝2試合があり、第2試合の南部は橋本に悔しい逆転負けを喫し、3年ぶりのベスト4進出はならなかった。南部は1点リードで迎えた7回、ミスが重なって試合をひっくり返されると、期待の打線も終盤の3イニングを無安打に封じられ、シード校を破るなどした健闘の夏が幕を閉じた。地元勢はこれですべて姿を消し、34年ぶり甲子園出場の夢はついえた。
南部
100011000|3
01000120×|4
橋本
南部は初回1死から左前打の黒川がボークで二進し、平尾の中前打で先制の生還を果たした。5回は1死から平尾が左前打。水本のバントで得点圏に走者を送ったあと、森下の痛烈な左前打の処理がもたつく間に二走・平尾が一気に本塁を陥れ、再び勝ち越しに成功した。6回には浅井の左翼線二塁打などで2死二塁と攻め、黒川が中前へ適時打。これでリードを2点に広げたが、2試合連続二けた安打の打線が火を噴いたのはここまでだった。
7回は無死からの四球を生かせず、その裏に逆転を許すと、8回は簡単に3者凡退。最終回は2死から代打・坂口が選球眼よく四球を選ぶも森下が二ゴロに終わり、万事休した。
南部先発・平尾は2回にスクイズで1点を与え、6回にはまたもやスクイズで失点した。7回は先頭打者に失策で出塁されると、続く打者の当たりは右飛に打ち取ったかに見えたが右翼線へポトリと落ちる二塁打となり、無死二、三塁のピンチ。中犠飛で同点とされると、次打者の時に暴投、さらに三塁への悪送球が重なり、決勝の1点を奪われた。序盤は3試合連続先発の疲れも感じさせない粘り強い投球で再三のピンチを最少失点に抑えたエースだが、後半に入って力尽きた。
南部打線は初戦12安打、2戦目13安打と勢いに乗っていたが、この日は橋本・大藪健の緩急巧みな投球に飛球が目立ち、6安打と振るわなかった。