定期的な水難訓練を
- 2016/7/17
- 日高春秋
夏本番を迎え、産湯海水浴場は、多くの海水浴客でにぎわっている。ことしも県の水質調査では、良好を示す「A」の判定。水がきれいな県内屈指の海水浴場で、この地域資源を一層生かしていこうと、ことしから海開きの式典を町が主催。3年ぶりに宝探しも行い、多くの親子連れらが参加した。
さらにことしは実現しなかったが、松本秀司町長は「滑り台のようなアトラクションを整備したい」と話していた。大型プール施設にあるウオータースライダーのような大層なものではなく、空気を入れてふくらませる簡易な設備を考えていたが、いいのが見つからなかったという。それでも何かアトラクションがあれば、子どもらには人気が出ると思うので、ぜひ今後も整備できるよう検討していってほしい。また、海水浴場を盛り上げていくために宝探し以外にも、スイカ割り大会や音楽の催しなど、いろいろイベントを企画してはどうだろうか。
そんな楽しい海水浴場も、気を付けなければならないのが水難事故で、産湯海水浴場では救命ボートを新調。もしもの場合も迅速な救命活動が期待されている。ただ、大切なのは日ごろからの整備、点検、そして訓練。いざという時にエンジンが始動しない、操作に手こずる、ボートの空気が抜けているなどの状態になれば、助かる命も助からない。先日も海水浴場のスタッフがボートを使った救助訓練を行ったが、定期的にエンジンチェックや訓練をする方がいい。水難者の役を立てて本番さながらの訓練をしておくのもいいかもしれない。救命ボートが使われるような事態が起きないことが一番いいが、備えあれば憂いなしである。(吉)