誰にでもできることから

 部活動のキャプテンを取材した際、指導者からこんな話を聞いた。「最近は部員不足でなかなかチームをつくっていけない。勝ち負けよりも、まず誰にでもできることを確実にやれるように指導している」。野球部を訪れたのだが、実際、このチームは単独校では部員が足らず、他校と合同で公式戦や練習試合に臨んでいる。普段の練習は自分たちの学校で、少人数で。実戦形式の練習ができないハンディを抱えながら活動しており、強いチームになるのはかなり難しい。そんな中、「誰にでもできること」を実践中という。
 本塁打を打ったりファインプレーをしたり、速い球を投げたり。技術的な部分では、できる、できないが出てくる。「誰にでもできる」のは何か。このチームでは、あいさつ、元気いっぱい校歌をうたう、練習中に大きな声を出すなどを掲げ、「学校のみんなを引っ張っていけるように」と頑張っているという。合同チームでは公式戦でたびたび上位に進出しており、姿勢が変われば結果もいい方向に変えられる可能性があるということだ。
 剣道のトップ選手の講演を聴いた時、日本一を目指すに当たり、まず道場の雑巾がけを始めたとのエピソードがあった。その道を極めるには、当たり前のことを一生懸命できる心がなければならないということだろう。
 社会でも同じようなことがいえると思う。営業成績を上げる、パソコンを的確に操作できるようになるには時間がかかるが、ベテラン社員に負けずにやれることはいくらでもある。あいさつ、コミュニケーション、掃除等々。心の持ちようしだいで、いまからできる。壁にぶつかった人たちは一度、自分を省みてほしい。 (賀)

関連記事

フォトニュース

  1. 涼しげでいいですね

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 飛行機乗りが夢だった 1944年(昭和19)6月、日本はマリアナ沖海戦に敗れてサイパンが陥落し、絶…
  2. 激戦のフィリピンで6年 日米開戦直後の1941年(昭和16)12月22日、日本は米軍の支配下にあっ…
  3. 空襲に怯え、悲痛な思い 大戦末期、空襲に怯え、悲痛な思いをした御坊市島の竹田(旧姓=山﨑)玉枝さん…
  4. 根室空襲、艦載機が猛爆 大東亜戦争末期、制海権を失った日本は北海道まで米軍に押し込まれ、1945年…
  5. B29へ決死の体当たり 欧州で第2次世界大戦が始まったのを受け、米軍は1939年(昭和14)11月…

日高地方などのイベント情報

現在予定されているイベントはありません。

Twitter

書籍レビュー

  1.  ホラー、怪談、恐怖小説、怪奇小説、スリラーなどいろいろ類語はありますが、私はやっぱり日本古来の怪談…
  2.  代表作の「青の炎」や「悪の教典」で今や誰もが知っている人気のホラー作家貴志祐介。デビューから1年目…
  3.  ひとりかくれんぼとは、もともと関西・四国地方において、「コックリさん」と共によく知られる遊びであっ…
  4.  「悪人」「怒り」等、多くの作品が映画化されている吉田修一。最新の映画化作品は藤原竜也、竹内涼真ら出…
  5.  週刊少年ジャンプに連載中の漫画「Dr.STONE(ドクターストーン)」を紹介します。  …
ページ上部へ戻る