御坊発の障害者アートレンタルが好評

 御坊市を拠点に活動しているNPO法人ワークス・アールブリュット推進協議会(玉置徹代表)が、障害のある人が描いた芸術作品を「わわわアールブリュット」のオリジナルブランドとして販売・レンタルしている取り組みが、全国的に注目を集めている。作品は大手企業が自社ブランド製品のデザインに採用するなどアートとして高く評価されており、御坊発の新しい取り組みが全国に広がっている。
 アールブリュットはフランス語で「生の芸術」と訳され、日本では障害のある人らが描いた絵などの芸術作品として広まっている。
 玉置代表は御坊市薗の御坊・日高障害者相談センターの多目的ホールを借りて、障害児者を対象に絵を描く「あーとの教室」を平成25年からスタート。アパレルメーカーからTシャツの無償提供を受け、世界に一枚だけの手書きTシャツの販売等にも取り組んできた。
 現在行っているのは、描いた絵の販売やレンタル事業。「和(わ)歌山からワ(わ)ールドにつながる輪(わ)」の思いを込めて、「わわわアールブリュット」としてブランド化し、全国の企業や個人へPRを展開。これまで大阪や東京、フランスでも展示販売会を開催するなど精力的に活動し、昨年1月には全国のファッション、福祉、医療関係者らでNPO法人を発足させた。
 地道な活動は、「社会貢献+アート」として企業や個人にも広がりをみせ、受付等にインテリアとして飾るために1カ月単位でレンタルする企業が増え、日高地方でも取り入れる事業所が出てきている。一部上場企業やレディースファッションメーカーが製品のデザインに採用する動きも出ており、今後ますます広がっていく取り組みとして注目度が高まっている。
 同協議会は作品1点1点に品番を付け、作者と著作権契約をしているのも大きな特徴。販売やレンタル等での収益金は作者に還元しており、創作意欲の向上や生きる喜びにつながっている。作者からは「生まれていままで人に自慢したことなかったけど、絵を自慢していいかなあ」、保護者からも「私の育て方間違ってなかったんですね」などの声が聞かれているという。
 玉置代表は「収益を作者に還元する仕組みは全国的にもほとんど例がない取り組みとして注目していただいています。私たちの活動がもっともっと多くの人に知ってもらえるよう、これからも地道に活動していきたい」と話している。

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