日高川町は、本年度中に南山スポーツ公園陸上競技場のフェンス設置工事に取りかかる。平成26年度のトラック、インフィールド整備、27年度のアウトフィールド整備に続く、リニューアル工事の最終。完成は秋ごろを予定しており、全体完成記念イベントとして町内の全小学校の児童を集めた大運動会を企画している。
工事は紀の国わかやま国体とわかやま大会(全国障害者スポーツ大会)に向けた改修で、25年度から実施。初年度は2階建ての本部棟や公衆トイレ、駐車場のアスファルト舗装、野球場西側に物産販売や交流スペースとして利用する多目的広場を整備。26年度は競技場のアウトフィールド以外で取りかかり、トラック、跳躍走路、インフィールドの投てき・跳躍スペースなどをウレタン化し、天候に左右されない全天候型に改良。ほかインフィールドの中央部分を人工芝にし、芝の緑色とフィールドの青色が特徴的なきれいな競技場に生まれ変わった。27年度はアウトフィールドの改修を行った。
27年度の紀の国わかやま国体とわかやま大会では、アーチェリー競技会場として利用。その後は陸上やサッカーなどの利用者が大幅に増え、合宿も多く町内の宿泊施設に効果が波及している。
最終工事はウサギなどの侵入を防ぐためのフェンスで、高さは1・2㍍、扉も取り付ける。今後、工事に取りかかり、秋ごろの完成を目指す。
町では完成と国体開催1周年を記念して、町内の9小学校の児童約500人を集めた合同大運動会を企画。きれいになった競技場を子どもたちに使ってもらいスポーツの向上につなげるとともに、学校同士の交流を深める目的も兼ねている。運動会の内容などは、今後学校や体育関係者らでつくる実行委員会を立ち上げ検討していく。