トップの自覚なきものは退場を

東京都の舛添要一知事が政治資金の不透明な支出などを説明した記者会見をニュースで観て、率直に「こんなんでいいの?」と感じた。東京五輪などビックイベントも控える日本の首都のトップ。都民に謝罪するのは当然だが、もっと当たり前の説明がきっちりと行われなかった。自らのことなのに第三者に調査を委ねるなどという無責任な対応は都民でなくとも怒りを覚えた。
 韓国人学校への土地貸与を唐突に打ち出したり、パリやロンドンへの高額な海外出張費、公用車での別荘通い、さらに政治資金でホテル宿泊費などを支出したことなど、都民の信頼を失うような問題が次々と発覚。本人は「一生懸命仕事している」などといくら釈明しても、やはり一般市民の不信感はぬぐい切れないだろう。
 報道によると、一連の問題で都庁へ寄せられた批判は5月中旬までに1万件を超え、直近のニュースでは2 万件を突破したとも伝えられている。電話だけでなくメールなどでも批判の声が届くというが、鳴りやまない電話に都職員から悲鳴も聞かれる状況。知事の問題の対応に職員が振り回され、仕事にならないのは本当に情けない。全国紙の世論調査では知事の政治資金問題について尋ねたところ、「辞任すべき」が77%にも上り、「辞任する必要はない」は13%と報じられている。「情けない」と知事本人が思わないのだろうか。
 権力を握っているものが、自らのミスを認めることなく、何の責任も取らずにその座に居続けるのは恐ろしい事態。自分が起こした問題だけでなく、その対応でも多くの人に不信感を与え、周囲を巻き添えにしてしまう。最低限のトップの自覚すらなきものはすぐに去るべきである。  (賀)

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