御坊市長選 立候補予定者の2氏が公開討論

 15日告示の御坊市長選へ向け、特定非営利活動法人わかやま市民自治ネットワークと一般社団法人御坊青年会議所共催の公開討論会が13日夜、市民文化会館大ホールで開催された。立候補を予定している現職柏木征夫氏(75)=御坊市薗=と新人二階俊樹氏(51)=御坊市島=が子育て支援や財政運営について持論を展開。互いに質問をぶつけ合う議論が繰り広げられ、700人(主催者発表)の聴衆は熱心に耳を傾けた。
 はじめに両氏が所信表明。二階氏は「市長に立候補するに当たり、絶対に外せないこと、それは人口を増やすことへの挑戦。難しいことだが、人口増を目標に、人、雇用、優しいまち、防災力強化を旗印に皆さんの意見を聞きながら進めていきたい」。柏木氏は「24年間、ぶれない、いばらない、偏らないを信条に御坊のために全身全霊を傾けてきた。しがらみのない堅実で誠実な市政運営、安心して子を産み育て、年を重ねられる安全なまちづくりを進めたい」とこれからの御坊にかける思いを披露した。
 討論は、あらかじめ両氏に提示していた「防災・減災対策」「産業の育成・雇用の拡大」など8項目について、それぞれが政策を示したあと、互いに質問や反論を行う形で進められた。
 「子育て支援・環境」のテーマでは、ともに子ども医療費無料化の対象年齢引き上げなどを示したあと、双方とも「必要」とはしながらも実施時期等で考えが異なる小中学校へのクーラー設置について議論が白熱。柏木氏は「全幼稚園・学校に設置となると大変な数になる。時間や経費がかかると思うが、どのようにお考えか」と質問し、二階氏は「退職金を返上して決意を示し、基金を使わせてもらいたい」と返答。柏木氏は「二階氏はクーラーだけでなく、さまざまな施策を提示しているが、御坊の予算は年間120~130億円で、この中で運営しないと夕張市のようになってしまう。クーラーに関して私は学校ごとの温度を調査し、高いところからやっていく」と主張。これに対し二階氏は「若い人にとっては、やってほしいときにすぐにできた、そのことで政治や行政に心ときめく。若者に政治に関心を持ってもらうための施策の一つでもある。これは今回の選挙の争点にしたい」と声を大にした。
 「財政運営」では、二階氏が「御坊市はちょっと内向き。国や県のお金をもらってくることが必要」と述べ、柏木氏は「補助金をとってきてないように思われているが、湯川中新築や各小中学校の耐震化等きっちり補助金をもらっている」と強調した。
 このほか、「産業の育成」では柏木氏は「商店街振興へ買い物しやすいようコミュニティーバスの導入を検討したい。企業誘致にも県とともに取り組む」、二階氏は「道の駅を整備し、印南インターで降りて御坊や川辺インターに乗って帰ってもらう観光客の流れを作りたい」とそれぞれのビジョンを示した。「核燃料中間貯蔵施設」については両氏とも「反対」を明確にした。
 最後に選挙戦へ向けての抱負について、二階氏は「わたしは挑戦者。御坊の未来を変える、御坊の未来を占う意味で選挙は非常に大切なこと。選挙があるから政治家は一生懸命頑張れる。今回このまちを変える選挙が始まる。御坊の将来、子どもたちの未来を決める選挙、真面目に政策を語っていきたい」、柏木氏は「まち・ひと・しごと総合戦略、第4次長期総合計画に基づいた非常に確実性の高い話をさせてもらうことができた。これまで長期計画の93%を実行できている。今回の選挙戦では35項目の約束を示しているが、これもすべて実行していく」と述べ、迫る本番へ両氏ががっちり握手した。

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