時に応じてできることをする

 熊本地震から1週間、いまだ大きな余震が発生し続けている。一日に何度も地震速報で熊本周辺での揺れが報じられる。その度、焦燥とも何とも言いようのない思いを覚える
阪神淡路大震災、東日本大震災、今回と短いサイクルで大地震が発生していることに「地球の活動自体が不穏な方へ変わっているのでは」と、焦るような気持ちで歴史に残る大きな地震の記録を調べてみた。日本では416年に初めて地震の発生記録があり(日本書紀)、以後、M7以上の大きな地震が各世紀でそれぞれ数回は起こっている。数万人規模の犠牲者を出した地震・津波は近世以前も多く、熊本周辺でも18世紀の寛政年間に地震と津波で1万5000人の犠牲者が出た
世界の地震記録をみると、安定したユーラシアプレート上にあるヨーロッパではイタリアやギリシャ以外あまり発生がなく、特に多いのはやはり南米。アジアも中国やインド、インドネシアなどで多発している。アメリカでは1812年に震度12が記録されているが、居住地域外で、犠牲者の記録はなかった(日本の震度の基準とは異なる)
ゲリラ豪雨や猛暑など、気象の方は確かに地球環境の変化に応じて変わっているが、大地震の短期間での発生は今に始まったことではなかった。プレートの境界が集中するところに位置する日本は遥か昔から今に至るまで天災と共にあったのだと、今更のように分かった
今回の熊本地震は、M3・5以上の強い余震の発生回数が過去最多という。「まだ続いている」という不安は心身両面への負担となる。大災害と一口にいっても、発生原因やその土地の状況などにより様相はすべて変わってくる。注意深く状況を見て、時に応じてできることをしなければならない。(里)

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