淡路の布団だんじり 川﨑さんが水引製作

 御坊市御坊出身で縫箔師(ほうはくし)の川﨑順次さん(43)=兵庫県洲本市五色町=が、淡路市の育波八幡神社の春祭りの布団だんじりに使われる水引幕を2年がかりで完成させた=写真=。育波里之町に納品し、9日の宵宮でお披露目された。
 水引幕は、布団だんじりに装飾する刺繍(ししゅう)幕で、縦88㌢、横455㌢。最も豪華な純金糸(24金)を使い、下地を金糸で埋め尽くす技法「縫い潰し」で仕上げており、立体的で迫力満点。図柄は西暦300年ごろの中国を舞台にした伝説「韓の?童子乃図(かんのけつどうじのず)」。大正時代に四国から淡路島に伝わったとされている。4場面構成で、左から「大榛殿 金龍城」「龍の頭」「(考え事をする)?童子」「龍の尾」を表現している。老朽化で新調の依頼を受け、26年に下絵から描き始め、以前の水引幕より迫力を出すため、御殿と龍を一回り大きく描き直し、人物の衣装は金糸が編み込まれたように見える「枡縫い」という技法を使った。
 川﨑さんは大阪のデザイン学校卒業後、淡路島の刺繍店で修業を積んだあと独立。祭礼用太鼓台刺繍製作販売の「紀繍乃や(きしのや)」を経営している。幼いころ、地元御坊町の四ツ太鼓の蛇(じゃ)の天幕を見て感動したことがきっかけで刺繍職人を志した。「淡路島に移り住んでちょうど20年目。これまでを振り返りながら、培った技術をすべて注いで心を込めて製作しました。これからも技術向上に努め、人々に感動を与えるような作品づくりをしていきたい」と話している。

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