みちしおの湯が「温泉の素」開発へ

 日高町は、方杭地内の町営温泉館「海の里みちしおの湯」のPRと入館者数アップへ、新年度から多彩な取り組みを展開する。メーンはみちしおの湯の成分と同じ「温泉の素」の開発で、まずはことし6月中にも試供品を作って好評なら本格的に製造・販売したい考え。自宅で気軽に楽しめる温泉の素が完成すれば、広く魅力発信につながると期待されている。
 温泉の素の開発については以前から話もあったが、専門業者に委託する場合、何千、何万単位の大量生産が条件となっていたため、予算面や商品がヒットするかどうかの不安もあり、足踏みしていた。ところが現在、シャンプーやリンスを仕入れている業者から少ない個数でも試供品を開発できる業者の紹介があり、委託することにした。みちしおの湯は、ナトリウム、カルシウムを含んだ塩化物泉で神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、慢性消化器病、痔症、虚弱児童、慢性婦人病などに効能があるとされており、業者が同じ成分を配合して温泉の素の粉末を開発中。本年度は25㌘入りを200袋製造予定で、現在、パッケージのデザインなども検討している。6月中に試供品の完成を目指す。
 このほかの取り組みとしては、館内に町内3保育所園児の絵の展示も企画。年間6回、作品を入れ替えることにしており、第1弾は5月14日から29日までで、内原の作品を飾る。温泉の素の試供品については作品を出展した園児の家庭などにも配布して、反応を調べる。6月までに同館のPRパンフレットの刷新も行う。
 同館の入館者数は、オープンした12年度と13年度が10万人を超えたが、以後減少傾向が続き、26年度は付近県道の崩落、レジオネラ菌の発生、レストランの退去などが相次いで過去最低の4万2123人にまで落ち込んだ。27年度は、7月に地元女性グループ「みちしお会」(白井和代代表)が運営する「みちしお亭」がオープンしたことの相乗効果で、前年度比15%増の4万8443人。担当課では「この勢いに乗って、新年度からいろいろ新たな取り組みに挑戦していきたい。入館者数がV字回復できればいいのですが」と話している。

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