美浜町三尾の海岸で8日、ひじき漁が口開け(解禁)となり、午前11時の町防災行政無線のサイレンを合図に多くの組合員らが磯へ繰り出した。
天候不順で口開けが遅れた昨年より14日早いひじき漁。前日の荒れた天候から打って変わって、波もほとんどないコンディション良好のスタートとなった。口開けから2時間ほど経過した午後1時ごろ、海猫島前の通称「畑(はたけ)の下」と呼ばれる磯では10人以上が鎌を手にひじきを次々と刈り取っており、ひじきでいっぱいになった袋があちこちで見られた=写真=。
組合員が刈ったひじきは海岸や自宅で乾燥させてから三尾漁協に出荷され、梅雨明けから組合の小屋で塩抜き、蒸し上げ、乾燥の加工作業が行われる。三尾漁協のひじきは昔ながらの伝統製法で生産され、人気が高く、予約を受けた全国の顧客に販売される。